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禁煙エリアで誰かがタバコを吸っていたら…めっちゃ見ましょう案
世界的にタバコの規制が進んでいく中、タバコ規制を強化する方向で議論がすすんでいる香港。そんな香港の医務衛生局を務める盧寵茂局長が、禁煙エリアで喫煙する違反者を「凝視」でけん制するというアイディアを提案した。
地元メディア South China Morning Postによると、「タバコは私たち全員の健康を害する可能性がある」と14日に行なわれた会議で述べた盧寵茂局長は、香港には「人々が進んで法律を遵守する社会の文化」が必要だといい、そのためには“見られていますよ”という無形の圧力が有効だと考えているという。
「レストランで誰かがタバコを取り出したら、そこにいる全員がその人を見つめることができる。ただ見つめているだけなので、レストランにいる全員に喫煙者が危害を加えることはないように思う」と発言した盧寵茂局長。市民ひとりひとりが行動することで、都市全体に「禁煙文化」を醸成したいという狙いのよう。
また盧寵茂局長は、「バス停の行列」を例にとり、普段から人々が法律に強制されないルールを守っているということを指摘。「行列に並ぶことを強制するために法律が必要だとは誰も言わない」と、社会にマナーやエチケットとして根付かせることの重要性を語った。
香港の現在の規則では、レストラン、職場、屋内の公共スペース、一部の屋外の公共スペースでの喫煙が禁止されていて、違反した場合は1500香港ドル(約2万6500円)の罰金が科せられる。また今後の規制強化案として、特定の日付以降に生まれた人のタバコの購入の禁止や、タバコへの課税を価格の75%まで引き上げるなどといった措置が検討されているそう。