映画『バービー』の米公式ツイッター(X)が、アメリカで流行している“バーベンハイマー”というミーム(ネタ画像)のなかで、原爆をジョークのネタにする投稿に好意的な反応をしている件について、ワーナー ブラザース ジャパンが公式に声明を発表した。(フロントロウ編集部)

バーベンハイマー騒動に日本が公式声明

 世界興収が7億7400万ドル(約1,100億円)に到達する大ヒットとなっている映画『バービー』。日本では8月11日からいよいよ公開だが、それを前に、ツイッター(X)の米公式アカウントが原爆をジョークのネタにするような投稿に“いいね”や好意的なコメントをしていることが問題視されている。

 アメリカでは『バービー』と同じタイミングで、“原爆の父”と呼ばれるJ・ロバート・オッペンハイマーを主人公にしたクリストファー・ノーラン映画『オッペンハイマー』が公開。こちらもヒットとなっており、海外では2つの映画タイトルを掛け合わせた「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という造語が誕生し、夏の2大映画として盛り上がりを見せている。

 一方でネットでは、オッペンハイマーに関連して原爆が落ちる画像がミーム(ネタ画像)で使われており、「不適切だ」とする声が以前から聞かれていた。今回『バービー』の米公式が反応していたのもその一種で、バービーとケンが原爆の爆発から車で走って逃げているように見えるコラ画像や、燃え盛る背景のなか明るくポーズを取るバービーのコラ画像などがあった。

 これを受けて、日本のツイッター(X)では「#NoBarbenheimer」というハッシュタグがトレンド入り。一時、トレンド1位になっていた。そして先ほど、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社より、日本の『バービー』公式ツイッター(X)アカウントから声明が発表された。

 「現在、いずれも7月21日にアメリカで公開されました映画『バービー』(配給:ワーナー・ブラザース))と映画『OPPENHEIMER(原題)』(配給:ユニバーサル・ピクチャーズ)の両作品を観ることを推奨する海外のファンによるムーブメント(#Barbenheimer)が起こっていますが、このムーブメントや活動は公式なものではありません。

 一方で、このムーブメントに起因したファンのSNS投稿に対し行われた、映画『バービー』のアメリカ本社の公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然るべき対応を求めています。

 この配慮に欠けた一連の反応について、不快な思いをされた方々には、お詫び申し上げます。」

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