※この記事は映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のネタバレを含みます。
クリストファー・マッカリー監督が「英雄的な死」について説明
日本での興行収入が40億円を突破して、2023年に公開された洋画実写映画としてナンバーワンの興行成績を記録するなど日本でも大ヒットとなっている映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。
サイモン・ペッグ演じるベンジー・ダンやヴィング・レイムス演じるルーサー・スティッケルを筆頭に過去作からのキャラクターたちも多く登場するシリーズ7作目となる同作だが、一方で観客に衝撃を与えたのが、レベッカ・ファーガソン演じるイルサ・ファウストの死。シリーズ5作目『ローグ・ネイション』から登場していたイルサだったが、最新作で命を落とした。
人気キャラクターの1人だったイルサの死には賛否両論が寄せられることとなったが、シリーズ5作目から指揮をとってきたクリストファー・マッカリー監督は、観客のそうした反応を見越した上で、イルサの死を描くことを決めていたという。
マッカリー監督はEmpireとのインタビューで、彼女の死を“使い捨て”のようだったという見方に触れて、次のように説明した。「あのキャラクターにとってとても英雄的な死でした。いかなる方法や形、形式でも、使い捨てなどではありません。誉れ高く、英雄的な死なのです」。
観客を動揺させることになるのは想定していたとして、「最初のテストスクリーニングの段階から、(それを観た)観客が立ち上がって、劇場を後にするのではないかということは予測していました。そうなってしまう可能性があるのではないかと。それを喜ぶようなことはしません。ですが、動揺してしまう人たちがいることはわかっていました」とマッカリー監督。
同じインタビューのなかで、マッカリー監督はイルサの死について、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントにそれが与える影響が重要ではないとも説明している。「重要なのはキャラクターが亡くなったときに主人公にどんな感情を植え付けるかではありません。そのキャラクターの死そのものの意義なのです。それ以上の複雑なことはありません」とマッカリー監督は語って、イルサの死を描くことは彼女というキャラクターにとって重要なことだったとした。