若くして独り立ちして、師匠に習い、苦労をしたタズ・スカイラーは、ドラマ『ONE PIECE』で演じるサンジと似ているところ多数!タズ・スカイラーの趣味から役作りまでをご紹介。(フロントロウ編集部)

出身地はサンジと同じヨーロッパ! サンジと「似たような」境遇だった

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 サンジの出身国のイメージはフランスだと言われているが、タズはスペインのカナリア諸島出身。アラブ人の父親とイギリス人の母の間に生まれ、15歳からサーフボード製造工場で働いた後に単身渡英。2016年に英国陸軍の予備役に入隊を希望するも、交通事故で脳震盪を起こし健康診断で不合格となる。再志願までの1年の待機期間中に、執筆作業や演技にのめりこむようになった。

 そんなタズは、同じヨーロッパ出身で、若い頃に独り立ちした苦労人というサンジとの共通点を感じているそうで、Nuit magazineのインタビューで、「サンジは幼い頃から自分で自分を守らなければならず、その道で達人になることで成し遂げた人物です。奇妙なことに、私も似たような人生を送ってきました」とコメント。

 「15歳のときに家を出て、サーフボードビルダーの見習いになりました。サンジが師匠ゼフに弟子入りしたことに似ています。試行錯誤を通じて自分自身を守ることを学びました。サンジのトラウマと別れの理由が、大人になってからの彼の行動の原動力になっています。私にも逃げていたものがあり、それが今の自分の原動力になっています」と、自身が辿ってきた人生とサンジの人生を重ね合わせ、深く役に共感している様子。

サンジと一緒で、私生活でも料理人!

画像: 「自分自身とディナーデート」と言って作ったのがこちら。©Taz Skylar/Instagram

「自分自身とディナーデート」と言って作ったのがこちら。©Taz Skylar/Instagram

 サンジと言えば、海上レストラン「バラティエ」の元副料理長である超一流の海のコック。じつはタズも料理好きで、SNSでは自分用といって非常にこったひと皿を作る姿を公開している。『ONE PIECE』出演発表後にも、メキシコ料理のクッキングクラスに生徒として参加する様子をSNSでシェアするなど、スキルアップに余念がない。

画像: 『ONE PIECE』キャストに料理を振舞ったことも。©Taz Skylar/Instagram

『ONE PIECE』キャストに料理を振舞ったことも。©Taz Skylar/Instagram

料理は好きだが、摂食障害と闘ってきた過去も

画像1: ©Taz Skylar/Instagram

©Taz Skylar/Instagram

 一方でタズは、食べ物との複雑な関係も明らかにしている。Nuit magazineのインタビューで、「もともと地中海の国の出身で昔から食べ物や料理が大好きでしたが、20代前半にかけてかなり重度の摂食障害を経験しました」と、拒食症と過食症に向き合ってきた過去についてオープンに語ったタズ。

 摂食障害は一生付き合うものだと考えているそうで、今は「自分を障害に追い込んだ悪魔を振り払えた」ことで食べ物との関係を「うまく管理できている」という。そして、「サンジと一緒に、周りの人に食べ物を与えることに喜びと楽しみを見つけるという形で、食べ物と再びつながることができました」と、サンジを演じることで食べ物との新たな向き合い方を見つけられたことを明かした。

“ある有名人”の格言で、サンジ役のプレッシャーを乗り越えた

画像: 2023年は氷風呂(アイスバス)にハマった年。©Taz Skylar/Instagram

2023年は氷風呂(アイスバス)にハマった年。©Taz Skylar/Instagram

 サンジ役を演じるにあたって、舞台に出演しながら1日2〜3時間のテコンドーのトレーニングと、シェフのトレーニングも受けていたというタズ。Nuit magazineのインタビューでこの役を演じたプレッシャーについて聞かれると、「最初はそうではなかったのですが、発表までの数ヵ月、ネガティブな方向にプレッシャーと期待が高まっていくのを感じ始めました」と語った。

 しかしある意外な人物の言葉のおかげで、この精神的なストレスを乗り越えることができたという。「“Be less impressed and more involved(感心ばかりしていないで、もっと取り組んで)”という、俳優のマシュー・マコノヒーが語った言葉を、常に自分に言い聞かせています」と、ニューヨークタイムズのベストセラー第1位になった俳優マシュー・マコノヒーの自伝『Greenlights』からの一文を引用したタズ。何かや誰かに感銘を受けるのは問題ないが、そこに長く留まり続けるのはよくない、という意味で、常に自分の目の前にあるものに集中して進むことによって、乗り越えていくことができたよう。

失読症という困難を抱えた脚本家

画像: 『ONE PIECE』撮影中にルフィ役イニャキ・ゴドイの家族を車で迎えに行くタズ。©Taz Skylar/Instagram

『ONE PIECE』撮影中にルフィ役イニャキ・ゴドイの家族を車で迎えに行くタズ。©Taz Skylar/Instagram

 脚本家としても活躍しているタズだが、文字の読み書きに困難を抱える障がいである失読症と診断されていることも告白している。Zeronine Magazineのインタビューで、「書くことが大好きですが、失読症なのでスペルも文法も自然に覚えられません。最初に書いた演劇の脚本にはタイプミスが沢山ありました。出版する時になって初めて、タイプミスがあることに気づきました」と自身の抱える困難について打ち明けた。ちなみに、スティーブン・スピルバーグ、トム・クルーズ、キアヌ・リーヴス、スティーブ・ジョブスといった大きな功績を残した人物も、同じ障害を抱えているとして知られている。

趣味はエクストリーム スポーツ

画像2: ©Taz Skylar/Instagram

©Taz Skylar/Instagram

 プライベートではサーフィンや登山などのエクストリームスポーツに夢中なタズ。Nuit magazineのインタビューでは、「アドレナリン反応が非常に鈍感になっているんだ。他の人が1回のジャンプで得られる感覚を得るには、自分は飛行機から50回ジャンプする必要があるんだ」と、かなりの上級者であることを伺わせた。Zeronine Magazineのインタビューでは、「エクストリームスポーツにもゴールがあり、人生について多くのことを教えてくれる。皆さんにも挑戦することをお勧めするよ」と、エクストリームスポーツの魅力を力説していた。

脚本家なだけに格言家! ツイッターでこまめに発信中

画像: インスタグラムに投稿する写真はだいたい上半身裸。©Taz Skylar/Instagram

インスタグラムに投稿する写真はだいたい上半身裸。©Taz Skylar/Instagram

 脚本家でもあるタズは、ツイッター(X)上で素敵な格言を日々投稿している。

「本当に目的があることならば、難しいことをするのは簡単です。そうでない場合、簡単なことをするのは難しいです」

「すべての出来事は、理由があって起こるわけではありません。すべての出来事は、理由を見つけるチャンスを与えるために起こるのです」

ドラマ『ONE PIECE』続編は…?

 Colliderのインタビューでドラマ『ONE PIECE』について、「このシリーズはどれくらい続けてほしいですか?」と続編について聞かれると、「私たち5人のキャラクターと関係者全員が幸せになる結末を迎えたと感じるまで、長く続けてほしいと思っています。それが私の理想です」と、現在1,000話以上も続いている原作の実写化作品で長くサンジ役を演じていきたいという意気込みを明らかにした。

 『ONE PIECE』はNetflixで8月31日 (木) より独占配信。

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