パレスチナ系の父親を持つモデルのジジ・ハディッドが、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するハマスがイスラエルに大規模奇襲攻撃をしかけたことをきっかけに起きた紛争に長文の声明を発表した。(フロントロウ編集部)

ジジ・ハディッドがイスラエルとハマスの紛争に声明を発表

 パレスチナ出身の父親を持ち、これまでにもパレスチナ人の権利のために積極的に声をあげてきたことで知られるモデルのジジ・ハディッドが、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するハマスがイスラエルに大規模奇襲攻撃をしかけたことを受けて、インスタグラムに長文の声明を投稿。

画像: ジジ・ハディッドがイスラエルとハマスの紛争に声明を発表

 ハリウッドにおいて、パレスチナ・イスラエル問題は長年“触れない方が良い話題”として知られ、多くのセレブたちが今回の一件について静観する中で、妹のベラ・ハディッドと共にパレスチナの解放を訴えるフリー・パレスチナ運動を支持してきたジジがコメントするかは注目を集めていたが、米現地時間10月10日についにコメントを発表。

 ジジの声明の全訳は以下の通り。「私の思いは、この不当な悲劇に影響を受けたすべての方々と、そのあまりに多くが子どもたちである、この紛争によって日々奪われる罪のない命と共にあります。パレスチナの方々の困難や、支配下での生活に深く共感しますし、心を痛めています。それは私が日々感じている責任です。これは今までもしてきたことですが、自分のユダヤ人の友人たちに対して、次のことを明確にしなければいけない責任も感じています。それは、私はパレスチナの人たちのために夢や希望を持っていますが、そこにユダヤ人を傷つけることは含まれていないということです」。

 「罪のない人たちを恐怖に陥れることは、(※パレスチナの解放を訴える)フリー・パレスチナ運動にいかなる利益ももたらしません。そのような考えは、痛みを伴う壊滅的な報復の応酬の連鎖を助長し(パレスチナ人であれイスラエル人であれ、罪のない市民にその犠牲になるべきではありません)、『パレスチナ支持=反ユダヤ主義』という誤った考えを持続させる要因になっています」。

画像: ジジがインスタグラムに投稿した声明。この投稿のコメント欄はオフにされている。 ©️Gigi Hadid/Instagram

ジジがインスタグラムに投稿した声明。この投稿のコメント欄はオフにされている。

©️Gigi Hadid/Instagram

 「もしあなたが傷ついているのなら、私の愛する人たちと共に哀悼の意を送りますし、パレスチナ人とユダヤ人のどちらにも、あなたが誰であろうとどこにいようと、あなたに愛と力を送ります。とても複雑で、個人的で真実に基づいた感情がありますが、国籍や宗教、民族、生まれた場所に関係なく、人間は誰しもが基本的な権利や扱い、安心を享受する権利があるのです」。

 「私の言葉が、多くの方々の深い傷を癒すには決して十分ではないことは知っていますが、私はいつも、罪のない人たちの無事を祈っています」。

 声明を投稿してSNSでの沈黙を破ったジジは、インスタグラムストーリーズで、ハマスによる奇襲攻撃が行なわれる前の現地時間10月4日にイスラエルのエルサレムでパレスチナ人とイスラエル人の女性たちを中心に行なわれた、紛争の収束を求める行進の写真もシェアした。

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