ディズニー史上最恐のヴィラン<マグニフィコ王>とは
マレフィセントやアースラなどディズニー・アニメーションには欠かせない“影の主役”と言っても過言ではないのがヴィラン。本作では、人々の心の原動力である“願い”を支配するディズニー史上最恐のヴィラン・マグニフィコ王が登場する。
どんな願いも叶う魔法の王国の国王マグニフィコ。魔法の力でロサス王国の国民の願いを叶える偉大な王だが、叶えるのは自分が良かれと思う願いだけで、実は国民の願いを支配しているという“裏の顔”を持っていた。そして、人々の心の原動力である”願い“の力を利用して、さらなる強大な魔力を手に入れようとする恐ろしさを秘めたキャラクターである。
US本社のオーディション経て起用! 福山雅治がキャリア初のミュージカル作品
王としてのカリスマ性や恐ろしいヴィランへと変貌していく難しい感情を表現することがマグニフィコ王役には求められるが、US本社のオーディションを経て選ばれたのが、シンガーソングライターや俳優として日本のエンターテイメント界を牽引している福山雅治。
確かな演技力はもちろん、福山雅治の持つ低く落ち着いた声が、王としての威厳、力強さを表現できると評価され、ディズニーが歩んできた100年の歴史の中でも「史上最も恐ろしいヴィラン」と制作陣が語るほどのマグニフィコ王に起用された。
劇中ではマグニフィコ王が歌う「輝く願い」と「無礼者達へ」という楽曲が登場する。
福山雅治はキャリア初のミュージカル作品への参加となるが、このマグニフィコ王役に決まったことについて「大変驚いたのと同時にすごく光栄でした。当然プレッシャーもありましたが、こんな経験はなかなか無いので、そのプレッシャーも含めて思いっきり楽しみたいなと思って現場に挑みました」と本作に向けての心境を吐露。
マグニフィコ王というキャラクターについては、「とても正しく正義感に溢れているキャラクター」と語り、続けて「その行き過ぎた正義感に故に悲しい存在となってしまった、悲劇の王様だと思う」とコメント。
そんな難しい役どころのアフレコを終えた福山雅治は「人は誰しもどんな立場でも年齢でも時と場合によって表と裏があります。裏の部分をどう表現できるのか、シーンによってその塩梅をチューニングするという事を注意しました」と振り返った。
「マグニフィコ王のことがよく分かる」
さらに「マグニフィコ王のことがよく分かると言うと、福山は暴君なんだなって思われそうですけど。マグニフィコ王に対して甘すぎるのかもしれませんが、複雑みをどうやって入れ込めば、その悲しみが可笑しみにまで昇華できるのか、というアプローチをしたつもりです」と、キャラクターへ愛情を持って声を吹き込んだとも語った。
また、本作を楽しみにしているファンには、「願い、希望を持つことは大事なんだと教えてくれる作品になっています。そして、正しさとはなんだろう、人間にとって正義とは、悪とはなんだろうということを深いところで教えてくれる作品になっています」と、熱いメッセージを送った。
ウォルト・ディズニー・ジャパンの100年の歴史の集大成であり、これからの100年の行き先を指し示す映画『ウィッシュ』は12月15日(金) 全国公開。