親子のスキンシップには裏話があった
ユタ州の母親がアメフトの試合会場で16歳の息子とハグする動画をインスタグラムにアップしたところ、「息子を相手にこんなことするなんて」「股をこすりつけている」「この子の将来の妻は嫌な思いをするだろうね」といったコメントが殺到。
この母親が若いからか、それとも、息子に飛びついているような恰好になっているからか、このハグを性的な視点で見る人が多く、批判が集まった。
そんななか、息子が母のインスタグラムのコメント欄に登場。「彼女は僕の母親ですよ。僕の方から抱き上げたんです。飛びついてきたりなどしていない」と母を擁護し、後日、その瞬間の裏話をこう明かした。
「母は僕のヒーローです。試合の後にただのハグをした。僕が持ち上げただけで、母から飛びついてきたりなどしていない。僕の人生において、つねにそこにいてくれた存在は母だけです。アルコール依存症の父親は自分が好きなときにふらりとやってきて、しらふの時は良かったけど酔っている時はダークな別人だった。試合にも来てくれたことがなくて、代わりに、母は全試合に来てくれています。昨年、父は自殺しました。だから僕は、背番号を父の命日(4月4日)に合わせて44に変えました。僕がこの背番号を身に着けるのを母に見せるのはあの日が初めてで、母も僕もすごくエモーショナルになっていた。あれは、僕から母親への大きなハグ。ただそれだけです」
このやりとりに対して、母親は「『母は僕のヒーロー』だって…号泣してる」と嬉しそうにコメント。「世界中から投げかけられるあらゆる否定的な言葉をすべて受け入れます。どんな逆境にも打ち勝つことができるよう、私は頭を高く掲げて、この素晴らしい若者を育て続けるつもりです」と力強く綴った。
ちなみにこの母親、10月のハロウィンにはこの騒動をネタにしたコスプレを選択。恋人または友人と見られる男性を相手に、今度は両足をからめて過剰に性的な演出のなかでハグを再現して、「あら、またやっちゃった」と自虐。母のハートは強いのだった。