決定的な理由はないけど、人として違いすぎた(ファーギー&ジョシュ・デュアメル)
ブラック・アイド・ピーズのメンバーだったファーギーと俳優のジョシュ・デュアメル。ファーギーがジョシュのドラマ『ラスベガス』にゲスト出演をしたことがきっかけで出会い2009年に結婚し、1子をもうけ、2017年に離婚を発表した。
「私たちは正反対の人間なんです。(中略)彼女とは今でも最高の関係にあります。一緒に息子を育てている。結婚に何か問題があったというわけではありません。実際は、一緒にいた時間はすごく楽しかった。ただ、私たちはそれぞれが成長して、それによって互いを必要としなくなり、興味もまったく違うことに気づいたのです」
―ジョシュ・デュアメル、2023年に『In Depth with Graham Bensinger』にて
ジョシュは、離婚の経験から学んだことは“人間関係では相手にこうなって欲しいと願うのではなく、ただ相手をありのままで受け入れるしかないということか?”と訊かれると、「それは恐らく真実だろうし、彼女(ファーギー)も同意するだろう」と答えた。
子どもにまで不仲が察知されていた(ジェニファー・ロペス&マーク・アンソニー)
世界的シンガーのジェニファー・ロペスとサルサ界の重鎮マーク・アンソニーは、ミュージシャンとしてコラボ後、2004年に結婚して双子をもうけたあと、2011年に離婚を発表した。
「彼が『僕は幸せじゃない。家族がいるから、そうしなきゃいけないから留まっているが、幸せじゃない』と言いました。私自身は、妻として、伴侶として、彼の子どもの母として努力できることはすべてしたと思っていました。この関係で何が欠けているのか言わず、私自身の感情を抑え続けることにどんな意味があったのでしょう? 幸せになれないとはっきり言う人を、いつまで幸せにしようとすればよかったのでしょう?」
「一緒に座り合って『私たちは上手くいっていない。上手くいっていないのはあなたもわかっているでしょう。家族のように暮らしていないし、この先変わる希望もない。私たちはどちらも幸せじゃないし、子どもたちも何かおかしいと気づいている。私たちはそれぞれの人生を歩むべきだと思う』と話しました。心の底では、私はまだ彼に家族のために闘ってほしい気持ちがありましたが、彼は「わかった」と言いました」
―ジェニファー・ロペス、2014年の自伝『トゥルー・ラブ』より
この経験を通して「時間、誠実さ、尊敬、優しさ、忍耐、誠実さ、つらいときに安らぎ」を与えてくれるパートナーが欲しいと学んだジェニファー。その後、元彼だった俳優のベン・アフレックと復活愛して、2022年に結婚した。
自分より夫の願いを優先してしまった(デミ・ムーア&アシュトン・カッチャー)
2005年に結婚して、15歳差のおしどり夫婦と呼ばれたが、2011年に離婚を発表したデミ・ムーアとアシュトン・カッチャー。デミは自伝『Inside Out』の中で、離婚に至った経緯に触れ、自身のアルコールや処方薬への依存症に加え、浮気歴があったアシュトンが求めた3Pに同意したことだとした。
「自分がどれだけ楽しくて最高の妻か彼に見せたかった」というデミ。
「夫婦生活に3人目の人物を迎え入れたせいで、アシュトンにとって、自分がやったこと(※不倫)を正当化して、その境界線を曖昧にしたと彼は言っていました」
―デミ・ムーア、自伝『Inside Out』にて
子どもが出来てすべてが変わった(チャニング・テイタム&ジェナ・ディーワン)
2006年の映画『ステップ・アップ』の撮影現場で出会ったチャニング・テイタムとジェナ・ディーワンは、30歳になる直前の2009年に結婚して1子をもうけ、40歳になる直前に離婚を発表。
“自分にないものを持っているからこそ惹かれ合う”を地で行くカップルだったという2人。ただ、子どもができてからその“差”が“溝”へと変化してしまったという。
「内心はお互い、もう人として離れてしまっていることに薄々気づいていながらも、私たちは、本当に長い間(離婚を回避するために)闘いました。どんなに人生が私たちは違う人間なんだと突き付けてきても、私たちは、若い頃に自分たちに言い聞かせたストーリーを信じ続けていました。でも親になると、双方の違いが歴然としてくるものです。1日中、子育て論の違い、価値観の違い、人生観の違いが叫んできますからね」
―チャニング・テイタム、2023年にVanity Fairにて
視点を変えてみたら、離婚のネガティブ要素が消えた(グウィネス・パルトロウ&クリス・マーティン)
2002年にコールドプレイのコンサートのバックステージで出会った、ヴォーカルのクリス・マーティンと俳優のグウィネス・パルトロウ。離婚したくはなかったものの、「コンシャス・アンカップリング(意識的にカップルであることをやめること)」という考えに出会って、離婚を決断したという。
「不可能に聞こえるかもしれませんが、家族の構造をある程度感じ続ける方法はないかと考え始めました。まだ一緒に食事をするようなパラダイムを作れないか?休暇はどうか?私たちは平静を見つけ、笑うことができるでしょうか?それ以上に、元パートナーが家族の一員であり続けられるか、私を守り続け、私のために最善を尽くしてくれる人であり続けられるか? 私は彼にとってそういう存在になれるでしょうか?
“コンシャス・アンカップリング”という言葉は聞いたことがありませんでした。正直なところ、この言葉は少し独りよがりに聞こえ、痛々しいほど進歩的で、飲み込みにくいものでした。これは、私たちの新しい未来を築く手助けをしてくれたセラピストが紹介してくれたアイデアでした。私はそのフレーズにというより、その感情に興味をそそられました。別れてもすべてを失わない世界があるのか?夫婦でなくても家族になれるのか?私たちはやってみることにしました」
―グウィネス・パルトロウ、2022年に英Vogueにて
20代→30代で価値観や人生観に変化(ミランダ・ランバート&ブレイク・シェルトン)
2006年から交際をはじめ、2011年に結婚したミランダ・ランバートとブレイク・シェルトンは、2015年に離婚を発表するまで、カントリー界の人気カップルと謳われていた。
「彼とは21歳で会った、今の私はもうすぐ32歳。その期間で、お互い人として変わるものです。21歳の時とまったく一緒だったら、それこそ問題ですからね。今では、結婚に対する見方は変わりました。今は考えられないとしても、いつか再婚するとしたら、人生の大きな一歩だと考えたり、結婚届やダイヤモンドのことは考えません。結婚とは、相手をどう思うか、心がコミットできるかということなのです」
―ミランダ・ランバート、2015年に米Cosmopolitanにて