消化のよい1日をつくる朝の習慣
健康や美容などあらゆる面と密接に関係している、腸の健康。腸内環境を正常に保つことの重要性が、近年とくに注目されるようになってきている。
そして腸内環境を整えるうえで欠かせないのが、良好な消化。消化不良などの胃腸のトラブルが頻繁に起こると、必然的に腸内環境も悪化しやすくなってしまう。
では消化のよい状態を保つにはどうしたらいいのか、専門家が勧めるのは、消化をよくする朝の習慣を実践すること。消化のよい1日をつくるための4つのポイントをご紹介。
ベッドから出る前にゆっくり深呼吸
起きたら最初にするべきだというのが、ゆっくり深呼吸すること。
栄養士のターニャ・メザー氏は、「3~4回ゆっくりと深呼吸するようにしてみてください」と米The Everygirlでアドバイス。深呼吸してリラックスすることで副交感神経が優位になり、消化液の分泌が促進されて消化運動も促進されるのだという。
また時間があるときは、深呼吸ではなく瞑想や読書などを実践するのもオススメだそう。
水を飲む
朝のうちにしっかり水分を補給することも、消化のよい1日をつくるためには大切なこと。
メザー氏は「朝一番にコップ一杯の水を飲むと、毒素が排出されて排便が促進されます」と説明。ただし水の温度が冷たすぎるのは、胃腸を冷やしてしまうためNG。常温の水もしくは白湯を飲むようアドバイスした。
朝食を多めにとり、ゆっくり噛む
消化のよい1日をつくるためには、しっかり朝食を取ることも大切。そこで関係してくるのが、腸内環境に大きな影響を与える体内時計の働き。
管理栄養士のポーリナ・リー氏は、「体内時計の働きにより、夕方近くになると胃酸の分泌は少なくなる傾向にあります。つまり夕方以降の食事を多めにとった場合、うまく消化されない可能性が高いのです」と解説。一方朝であれば、しっかり消化でき、栄養素を最適に摂取することができるのだという。
とはいえ急いで大量に食べようとするのは禁物。できるだけゆっくり時間をかけ、たくさん噛んで食事をすることが大切だそう。また、食物繊維の豊富な食品や発酵食品をチョイスすることも重要だと補足した。
散歩やヨガを取り入れる
忙しいことが多い朝だけれど、散歩やヨガなどの軽めの運動で体を動かすことも有効。
リー氏は、「朝の散歩やヨガなどは、筋肉の収縮を助け、消化を促進してくれます」と話し、できるだけ運動を実践することを勧めた。リー氏いわく運動時間は、わずか10分程度でもいいそう。
消化のよい1日をつくる朝の習慣。すべてを実践できなくてもいいので、できることから始めてみては。