アニマルシェルターでの滞在期間が最長となっていた犬。ついに現れた里親との間に思いもよらぬ縁があった。

里親が保護犬の首にあるものを発見

 アメリカ・ペンシルベニア州にあるアニマルシェルターAnimal Resource Centerには、シェルター最長の7年間、里親を待ち続けている犬がいた。名前はエラ(Ella)という。

 施設の中で最古参のエラは職員に愛されていたが、同時に、長い間引き取り手が現れないことを心配されていた。そんなエラについに待望の引き取り手が現れたことを、Animal Resource Centerは嬉々としてFacebook上で伝えた。

 Facebookへの投稿によると、引き取り手はケイトリンという女性。愛犬のジョーを数か月前に亡くしたというケイトリンは、ようやく新しい犬を飼う気持ちが整ったとしてメッセージでアポを取ってから施設を訪れ、エラと顔合わせを行なった。

 エラは怖がりな犬で、何度か会ったことのある人にしか打ち解けないそうだが、なぜかケイトリンは平気だったそう。ためらうことなくケイトリンに歩み寄り、自分を撫でることを許したのだという。

 顔合わせの終了間際、施設のスタッフはケイトリンが涙目でエラの首あたりをずっと見つめていることに気がついた。

画像: www.facebook.com
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 すると、ケイトリンは以前飼っていた犬の写真を取り出し、「エラが巻いているこのバンダナは、ジョーのものです。ジョーが亡くなったとき、全部ここに寄付したの」とスタッフに言ったという。

 ケイトリンが告げた運命的な事実に、スタッフは驚愕。「その瞬間、今度はスタッフの目に涙がたまっていました。施設にはそのとき20匹がいましたが、このジョーのバンダナを着けていたのはエラだったのです。これが運命だと確信したケイトリンは『ジョーのお墨付きだってことですね』と言いました」とFacebookに綴った。

 毎朝ベッドから飛び起きると、部屋のドアのすぐ前で職員を出迎えてくれていたというエラ。ずっと施設にいたエラと別れることは職員にとっても寂しいことであるようだが、Facebook投稿は「エラと過ごした大好きな時間を振り返りながら、エラがいなくなったことを実感するのはほろ苦い気持ちになる。しかし、エラがついに然るべきものを得たことを思えば、私たちは毎日純粋な幸せを感じることができるだろう。エラは里親を見つけたのです」と締めくくられている。

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