アリゾナ州でフライドチキンを売るファストフード店の従業員3人が、勤務先で大規模な窃盗団を組織していたとして逮捕された。

フェンシング・オペレーションを行なっていた

 アリゾナ州ツーソン警察がファストフード店に疑いをかけたのは、ある窃盗事件がきっかけ。店舗で怪しい動きがある疑いが強まり、2022年12月に捜査を始めた。

 捜査員たちが店の監視を続けた結果、このレストランの従業員たちは、フェンシング・オペレーションを行なう犯罪組織だったことが発覚。フェンシング・オペレーションとは、品物が盗品であることを知ったうえで購入して、転売して、利益を得る行為のこと。

 従業員たちは店舗を拠点に、近所の店舗からの盗品を万引き犯たちから安く買ってリセールしていたという。

画像: ツーソン警察が公開した犯人たちの逮捕写真。©Tucson Police Department/Facebook

ツーソン警察が公開した犯人たちの逮捕写真。©Tucson Police Department/Facebook

 警察は、被害を受けた店舗の捜査官、さらには国土安全保障省捜査局の捜査官と協力して約1年に渡る捜査を続け、今年11月末に、フライドチキン店とその他2つの家で同時に家宅捜索を実施。「工具、衣類、靴、おむつ、電子機器など数千ドルの盗品を回収しました」と警察は声明で述べた。

 ドラマ『ブレイキング・バッド』でフライドチキン店を拠点にドラッグビジネスを展開していたグスタヴォ・”ガス”・フリングのように、フライドチキン店を拠点に犯罪行為を繰り返していた45歳と52歳女性と61歳男性の3人は、盗品売買の容疑で逮捕され、ピマ郡拘置所に収監された。

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