ライアン・ゴズリングがケンの役作りについて語る
映画『バービー』で主人公バービーの恋人ケンを演じてアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリングが、どうやってケンというキャラクターを作り上げたかについて米Varietyに語った。
ライアンによると、ケン役のオファーを引き受けてすぐにグレタ・ガーウィグ監督とメールでケンの起源についてブレインストーミングを始めたそうで、「僕は彼女に90年代のMuscle&Fitness誌の表紙を送りました。(その雑誌を)僕が幼い頃に両親が持っていたのを覚えています。僕の両親は一時期ボディビルダーだったんです。表紙はバーバリアン・ブラザーズでした」と言うと、ガーウィグ監督からは映画『ザナドゥ』のマイケル・ベックの写真が送られてきたことを明かした。
なお、劇中でケンが着ていたミンクのコートは、80年代のシルヴェスター・スタローンからインスピレーションを得たものだといい、「スタローンがミンクをたくさん着ていたことがわかったんです。ケンがそれを着ているかぎり、彼は(ただのケンではなく)“ミンクを着たケン”なんです。そのおかげで彼は他のケンたちと一線を画すことができました」と、自身が演じるケンにとってそれがいかに大切なものであったかを力説した。
ちなみに、ライアンが役作りをするにあたって参考にしたものは他にもある。そのうちのひとつが、日本版も制作されているアメリカ発の恋愛リアリティ番組『バチェロレッテ』。
「『バチェロレッテ』の影響も受けています。ある男性はメガネをかけていて、ある男性は片方の耳にだけイヤリングをしていました。でも、もし彼らと同じことに挑戦したら、彼らのアイデンティティを侵害することになるので、ケンのアイデンティティはミンクになりました」
続けて、Varietyの記者から『バチェロレッテ』を見るのか?と聞かれたライアンは、「はい、そうですね。僕はリアリティ番組をよく見ます。たくさんね」と答えると、バービーランドと『バチェロレッテ』の出演者たちが共同生活を送る通称バチェロレッテ・マンションにはつながりがあるとして、「バチェロレッテが自分たちを認めてくれるのをぼんやりと待っているという意味では、似ていません。そして、彼らは、彼女が自分たちに与える関心以外には関心がありません」と述べた。