マーゴット・ロビーが『バービー』撮影前の危機を振り返る
今年のアカデミー賞で作品賞をはじめとする複数の部門でノミネートされた映画『バービー』で、主人公のバービーを演じたマーゴット・ロビーが、撮影直前にインポスター症候群を経験したことを米Los Angeles Timesのインタビューで打ち明けた。
インポスター症候群とは、自分の成功を素直に肯定できず、もし何か目標を達成したりしても、それは「自分の実力ではなく、運が良かっただけ」と感じたり、「いつか自分の実力の無さが露呈してしまう」と不安を抱いたりしてしまう傾向のこと。
バービー人形の実写映画化を実現するために何年の費やしてきたというマーゴットは、撮影が始まる前に精神的な危機に直面し、グレタ・ガーウィグ監督の家を訪ねたという。
「『オー・マイ・ゴッド。どうやってやればいいのかわからない』という感じでした。それは、私がこれまで出演したすべての映画の前に起こることです」
「数週間後、私は『私は何をしているんだろう？演技のしかたがわからない。私が何もできないことにみんなが気づいて、最悪なことになる』と、精神的にかなり不安定な状態になりました。ただただパニックに陥りました。（ガーウィグ監督の家を訪れたときには）パニックであることは明らかで、衰弱していました」
バービーを演じるにあたって、事前にたくさんのリサーチを行なったマーゴットだったが、それを演技にどう活かせばいいのかも、人形であるバービーが何者であるのかもわからず、そのことが彼女を精神的に追い詰めていった。幸い、ガーウィグ監督がそれを乗り越えるのを助けたくれたそうで、2人で話し合いながらバービーというキャラクターを作り上げていくことに成功した。
ちなみに、マーゴットは過去に米Vogueのインタビューでも、「レッドカーペットイベントに出席するようになって10年ほど経ちますが、最初の数年間は深刻なインポスター症候群に陥っていました。（イベントに出席するたびに）『彼らが私を受け入れてくれたことが信じられない。誰かが私の居場所はここではないと気づいて、私はハリウッドから追い出されるだろう』と思っていました」と、インポスター症候群に悩まされていることを明かしている。
