第96回アカデミー賞で、映画『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーが主演男優賞を受賞。(フロントロウ編集部)

キリアン・マーフィーがアカデミー賞初ノミネートにして初受賞

 現地時間3月10日に授賞式が開催された第96回アカデミー賞で、映画『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーが主演男優賞を受賞した。

 1月に開催されたゴールデン・グローブ賞の授賞式で、妻からの祝福のキスによって顔に口紅がついた状態で受賞スピーチを行なうというハプニングに見舞われたキリアン。今回も名前が読み上げられたあと、妻と熱いキスを交わしてからステージへと向かった。

画像: キリアン・マーフィーがアカデミー賞初ノミネートにして初受賞

 『オッペンハイマー』でメガホンを取ったクリストファー・ノーラン監督の作品の常連として知られるキリアンは、「これは、過去20年間であなたが私を連れて行ってくれた最もワイルドで、最も爽快で、最も創造的に満足のいく旅でした。私は言い尽くせないほどの恩を感じています。『オッペンハイマー』のスタッフとキャストひとりひとりに本当に感謝しています。皆さんが私を支えてくれました。他の候補者の皆さん、私は皆さんに畏敬の念を抱き続けています。心から」と言うと、「そこに座っている僕の2人の息子たちへ、愛してるよ」と続けた。 

 なお、『オッペンハイマー』でアメリカの物理学者で“原爆の父”と呼ばれるロバート・オッペンハイマーを演じたキリアンは、最後に、「私たちは原爆を作った男の映画を作りました。そして、良くも悪くも、私たちは皆、オッペンハイマーの世界で生きています。したがって、私はこの賞を世界中の平和実現者たちに捧げたいと思います」という言葉でスピーチを締めくくった。

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