キリアン・マーフィーが共演者の発言の真意を説明
映画『オッペンハイマー』で“原爆の父”と呼ばれる物理学者のロバート・オッペンハイマーを演じてアカデミー賞の主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーは、撮影中、共演者とほとんど食事に出かけなかったという。
そのことについて、キャサリン・“キティ”・オッペンハイマー役のエミリー・ブラントも、「(この作品で)彼はあまりにも膨大な量のものを背負わなければなりませんでした。当然、彼は私たちと一緒に夕食を食べようとはしませんでした」と米Peopleのインタビューで証言している。
米テレビ番組『60 Minutes(原題)』に出演した際、司会者のスコット・ペリー氏から「マット・デイモンは私に『キリアンは想像できるかぎり最悪の食事相手だ』と言いました」、「彼が言いたかったのは、映画に取り組んでいるとき、つまり自分がそのキャラクターになっているとき、頭の中に他のことを考える余地はほとんどないということです」と話を振られたキリアンは、笑いながら「ええ、つまり、私はいつもそうだったと思います」と言うと、こう続けた。
「でも、私からすると、撮影現場での時間は十分に短く、10時間くらいしかありません。それに、重要な役を担当している場合は、セリフを新鮮に保つ必要があります。そして、私にとってもうひとつ大事なことは睡眠です。 私は寝るのが大好きで、睡眠が必要なんです」
もちろん、マットの「最悪の食事相手」という発言は仲が良いからこそのジョーク。撮影中は役のことで頭がいっぱいで共演者たちと食事に出かける余裕がなく、顔を出しても上の空状態だったというキリアンだが、撮影終了後に何度か食事をしたそうで、「(マットとは)撮影が終わってから素敵なディナーをたくさんしたし、一緒に宣伝活動も行いました」、「(撮影中は)そうですね、そのときは頭の中に余裕がなくて、できるだけ多くの睡眠を取りたいと思っていました」と語っている。