アンジェリーナ・ジョリーの主張にブラッド・ピットが対抗
元夫のブラッド・ピットと、子どもたちの親権や共同所有していたワイナリーの権利の売却をめぐって争いを続けるアンジェリーナ・ジョリーの弁護団は、2016年9月に飛行機の機内で起こったとされる家庭内暴力事件よりも前から、アンジェリーナがブラッドにDVを受けていたと主張している。
2016年に飛行機の機内で起きた事件とは?
2016年9月14日、フランスからアメリカのロサンゼルスへと向かう自家用ジェット機の中で事件は起きた。当時15歳だった息子のマドックスがブラッドとアンジェリーナの喧嘩に介入した際、ブラッドがマドックスに身体的な危害を加えたとされており、ブラッドはFBIとロサンゼルス児童家庭福祉局の双方から児童虐待の調査を受けた。そして、この事件の直後、アンジェリーナはブラッドとの離婚を申請した。事件の捜査は証拠が見つからないまま終了し、ブラッドが刑事告訴されることはなかった。なお、ブラッドは機内で子どもたちに対して声を荒げたことは認めているが、身体的な暴力を振るったというアンジェリーナの主張は否定している。
フランスにあるワイナリー、シャトー・ミラヴァルをめぐる進行中の法廷闘争の一環として、現地時間4月4日、アンジェリーナの弁護団は、ブラッド側がワイナリーの株を売ることを認めるかわりに“より厳しく”かつ“広範”な秘密保持契約(NDA)に同意することを求めてきたとして、通信内容の公開を求める申し立てを行なった。米Peopleによると、そのために裁判所に提出した法的書類に以下の記述があったという。
「ピットのジョリーに対する身体的虐待の歴史は、一家が2016年9月にフランスからロサンゼルスへ飛行機で旅行するずっと前から始まっていましたが、このフライトで、彼は初めて子どもたちにも身体的虐待を加えました。その後、ジョリーはすぐに彼のもとを去りました」
なお、事情をよく知るブラッドの友人は、Peopleに対し、「相手側に不利な決定がなされるたびに、彼らは一貫して、誤解を招く情報、不正確な情報、及びまたは無関係な情報を目くらましとして持ち込みます」と反論。
また、アンジェリーナの弁護団の主張を受けて、現地時間4月5日、ブラッドの弁護団は、アンジェリーナ側に対し、彼女が他の人たちに署名させた秘密保持契約書を提出するよう求める申し立てを裁判所に提出した。
Peopleが入手した法的書類の中で、ブラッドの弁護士は、 「たとえば、ジョリーがある人物の雇用を継続する条件として、その人物が彼女の家で目撃したこと(子どもたちやピットへの接し方を含む)を対象とする秘密保持契約書に同意することを求めたとすれば、ピットが要求した条項が『非良心的な箝口令』であると、彼女が本当に信じていたかどうかということを証明する、非常に有力な証拠になるだろう」と述べている。