ロバート・ダウニー・Jr.がアカデミー賞授賞式を振り返る
映画『オッペンハイマー』で原子力委員会の委員長であるルイス・ストローズを演じてアカデミー賞の助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.が、先月行われたアカデミー賞授賞式で話題になった場面について米Esquireのインタビューで言及した。
全世界の人たちが注目するなかで、“映画界で最も栄誉ある賞”と言われるアカデミー賞を受賞したことについて、ロバートは「私はただ、泥を抱え込もうとしていただけです」と言うと、続けて、授賞式の司会を務めたジミー・キンメルがオープニングモノローグで自身の過去をジョークのネタにしたことについて、こう述べた。
「気にしていません。私はジミー・キンメルが大好きです。彼は国の宝だと思います」
過去に薬物依存症と闘っていたロバートは、薬物関連のスキャンダルで俳優生命の危機に直面したこともある。ジミーが「これはロバート・ダウニー・Jr.の長く輝かしいキャリアの中でも最も“ハイ”な瞬間(※最高点)、いや、最も“ハイ”な瞬間のひとつでしょう」とジョークを飛ばしたあと、カメラの映像がロバートに切り替わり、『オッペンハイマー』の共演者であるエミリー・ブラントが笑いながらロバートの肩を叩く様子が映し出された。その際、ロバートが指を鼻に当てるのを見たジミーは、「あまりに鼻につくということですか?それともドラッグを示唆しているのでしょうか?」とさらにキワどいジョークを飛ばし、ロバートは指を回す仕草をしながら「続けて、続けて」といったようなことを口にした。
なお、このやりとりを見た人たちからは、さすがのロバートも頭に来ていたのではないかといった声があがった。実際、映画『哀れなるものたち』でアカデミー主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、ジミーにジョークのネタにされてイラついているような素振りを見せる場面があった。
ちなみに、今年のアカデミー賞授賞式で助演男優賞のプレゼンターを務めたキー・ホイ・クァンのことを壇上で“完全無視”したことで、一部で「アジア系に対する差別だ」と非難されたロバートだが、その件については今回のインタビューでは触れなかった。