フェラーリ創業者の謎に包まれた私生活と、起死回生を賭けたレースの真相が明らかに
フェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた創業者エンツォ・フェラーリの、波乱と激動の1年を描いた映画『フェラーリ』は、『ヒート』『インサイダー』など数々の傑作を生みだした、巨匠マイケル・マンが製作・監督を担当。
『スター・ウォーズ』シリーズや『マリッジ・ストーリー』『ハウス・オブ・グッチ』のアダム・ドライバーが、トレードマークの黒髪のロングヘアを封印して、白髪の紳士の主人公エンツォ役を熱演している。
エンツォの妻ラウラ役にはスペイン出身の大御所女優ペネロペ・クルス、愛人のリナ役に『きっと、星のせいじゃない。』『ダイバージェント』シリーズのシャイリーン・ウッドリー、ドライバーのピエロ・タルッフィ役にドラマ『グレイズ・アナトミー』や『近距離恋愛』のパトリック・デンプシーなどの豪華俳優陣が集結。
破産寸前の危機に瀕していたフェラーリ社は、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に起死回生を賭けて挑むことに。
愛息ディーノの死や崩壊寸前の夫婦生活、愛人との二重生活など、F1の“帝王”と呼ばれたエンツォの知られざる悲劇と闇が描かれる。
先日解禁された予告編では、アダム・ドライバー演じるエンツォ・フェラーリが唸るV8エンジンを自らの手でチェックしながら「私の車に乗るなら必ず勝て」と告げるプロフェッショナルとしての冷徹な姿勢と圧倒的なカリスマ性を見せるシーンが切り取られている。
予告編の最後は「勝利するものは、見た目も美しい」というフェラーリ社のスピリットを感じさせる台詞で締め括られている。
マイケル・マン監督といえば、クリスチャン・ベールとマット・デイモンが共演しフランスのレース「ル・マン24時間レース」を題材にした2020年の名作『フォード vs フェラーリ』では製作総指揮を務めている。本作は『フォード vs フェラーリ』の、約9年前が舞台となっている。
ハードボイルドで雄々しい映画で定評のあるマイケル・マン監督は、現在81歳。そんなハリウッドの重鎮が9年ぶりにメガホンを握った作品ということで、キャリアの集大成として新たに歴史に残るような、骨太な作品の誕生に期待が高まる。
映画『フェラーリ』は2024年7月5日(金)より全国公開。
Text:KAGURA