マイケルが憑依するジャファー・ジャクソン
史上最も売れたアルバム『スリラー』を生み出し、数々の偉業とともに語り継がれる“キング・オブ・ポップ” = マイケル・ジャクソン。16年前に発表されたライブ・ドキュメンタリー『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』では、日本において興行収入50億円を超える大ヒットを記録。その音楽は既存のファンのみに共鳴しているだけでなく、今もなお世界中に新たなファンを増やしている。
熱狂的なファンは、2月に配給会社「Lionsgate」と「Universal Pictures International 」が発表したファーストルックを見て興奮したことだろう。
未だグローバルを通じて発表されている画像はファーストルックのみというのは残念ではあるものの、ついにオフィシャルとして日本へ第一弾情報が到着。配給会社が「キノフィルムズ」に決まり、2025年の公開が決定したという一報は嬉しい限りだ。
何よりの注目はマイケルの甥であり、マイケルの兄で、ジャクソン5のメンバーとしても活躍したジャーマイン・ジャクソンの息子、ジャファー・ジャクソンが務めること。
マイケルが亡くなる以前の最後の撮影を担当し、今回のファーストルックも撮影したフォトグラファー、ケヴィン・マズールは2月に
「セットに足を踏み入れた瞬間、マイケルのツアーを撮影するためにスタジアムへ行った時のことが脳裏に蘇りました。彼はマイケルそのもの。ルックス、動き、癖、すべてマイケル・ジャクソンそのもの。マイケルのパフォーマンスをライブで観る機会を得なかった方々に伝えたい。皆さん、これこそ彼の舞台です」
と語っていたが、ジャファーがその少し前に更新したInstagramでは、確かにマイケルの“ムード”が漂っている。キレッキレのダンスとムーン・ウォークがどこまで再現されるのか、公開が楽しみだ。
鉄板のメンバーが作り上げる『Michael』のストーリー・内容は?
脇を固めるスタッフも豪華。 『トレーニング デイ』 『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークア監督がメガホンを取り、脚本を『アビエイター』『グラディエーター』を手がけたジョン・ローガンが担当。そして『ディパーテッド』でアカデミー賞を受賞し、『ボヘミアン・ラプソディ』で世界を沸かせたグレアム・キングが製作・プロデュースする。
何より、フレディ・マーキュリーに成り切るラミ・マレックを作り上げたグレアム・キングが関わるのであれば、間違いなさそうだ。
以下は発表されたリリースの文面。『ボヘミアン・ラプソディ』同様、半生を描く方向のようだ。
映画『Michael』(原題)は、聡明でありながら複雑なマイケルの人物像を、観客の心を揺さぶる誠実な描写で描く。
彼の栄光と悲劇を、その人間的な側面から、公私にわたる葛藤、非難、そしてアーティストとして頂点にいた時でさえも24時間/365日メディアに監視され続けたその生き様にいたるまでを映し出す。さらに超豪華映画制作陣が、マイケルの紛れもないクリエイティブな才能を捉え、彼の最も記憶に残る象徴的なパフォーマンスを再現。観客は、これまで世界が知ることのなかった、最も影響力のある、先駆的なアーティストの内面を体験することになる。
ちなみにファーストルックは『デンジャラス・ワールド・ツアー』(92~93 年)における「マン・イン・ザ・ミラー」のパフォーマンスを再現したもの。マイケル・ジャクソンのオフィシャルYouTubeチャンネルにブカレスト公演の動画があるので、ぜひチェックしてみて(「マン・イン・ザ・ミラー」のパフォーマンスは1:46'00過ぎから)。
現在は無事にクランクアップし、編集中とのこと。本編の時間はどれくらいになるのか?公開時期は?続報をお楽しみに!
『Michael』(原題)
監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョン・ローガン
製作:グレアム・キング(GK Films) 、ジョン・ブランカ、ジョン・マクレイン(マイケル・ジャクソン財団)
出演:ジャファー・ジャクソン、コールマン・ドミンゴ、ニア・ロング、マイルズ・テラー、ローラ・ハリアー他
配給:キノフィルムズ