初々しい映像とガリアーノとの友情
14歳の若さで、アメリカはジョン・F・ケネディ空港でスカウトされ、モデル業をスタートしたケイト・モス。
後に「その頃はもうすでにタバコも吸っていたし、初体験も終えたばかりで、自分は最高にクールと思っていたわ。タバコを吸ってから飛行機に乗って、サラ(モデル事務所ストームの創設者サラ・ドゥーカス)の兄に『モデル業に興味ある?』って声をかけられたの」と語るあたりからも、当時から彼女がただものではな買ったことが伝わってくる。
そんな彼女のモデルデビュー当時の映像が今回、9月に公開される『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』から解禁。
ケイト・モスは、同時代を生きるジョン・ガリアーノのショーで初のキャットウォークを経験。本編ではふたりの出会いが語られるとともに、新人モデル時代のケイトの貴重なアーカイブ映像を楽しむことができる。
私生活では、ジョニー・デップや「ザ・リバティーンズ」のボーカル、ピート・ドハーティとの交際で世間をお騒がせした後に、ギタリストのジェイミー・ヒンスと結婚しているが、本作では、ウェディングドレスのデザインを逮捕騒動直後のガリアーノに依頼したという、ガリアーノへの絶大な信頼が伺えるエピソードも。
被害者も含め、ガリアーノを取りまく様々な関係者の証言をもとに事件の全貌を紐解く映画だが、ケイト・モスというファッションアイコンに目を向けるだけでも充分にファッションの今昔を楽しめそうだ。