「出会ってはいけなかったふたり」──その言葉が、いま再びスクリーンに突き刺さる。1991年に公開され、多くの映画ファンの心をざわつかせた衝撃作『ボイジャー』が、4Kレストア版として蘇る。

物語の鍵を握るのは、ジュリー・デルピー演じる若き女学生エリザベスと、サム・シェパード扮する中年の独身男フェイバー。豪華客船で偶然出会ったふたりは、歳の差を超えた奇妙な共鳴を覚え、やがて世界各地をめぐる“旅”へと身を投じる。しかし、その旅はやがて愛と運命の重さに押しつぶされていく──「彼女の存在が、すべてを覆す」というキャッチコピーが意味するのは、ただの恋愛ではない。衝撃的な“真実”が、二人の関係を根底から揺さぶる。

原作は、スイス文学の巨人マックス・フリッシュによる『ホモ・ファーベル』。監督は『ブリキの太鼓』でパルム・ドールを手にしたフォルカー・シュレンドルフ。ニュー・ジャーマン・シネマの巨匠によって映像化されたこの愛の物語は、メキシコからアリゾナ、パリ、アテネ、ローマまで、世界を舞台に繰り広げられる壮大な叙情詩だ。

予告編とポスタービジュアルも同時公開され、じっとこちらを見つめるエリザベスの眼差しがすべてを物語る。“禁忌”の愛に足を踏み入れた彼女とフェイバー、その先に待ち受ける運命とは。6月6日、スクリーンでその結末に向き合う覚悟が、観客に問われる。

画像: 【本予告】『ボイジャー 4Kレストア』6/6(金)シネマート新宿ほか全国順次公開 www.youtube.com

【本予告】『ボイジャー 4Kレストア』6/6(金)シネマート新宿ほか全国順次公開

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