マシュー・マコノヒーが『タイタニック』に出演する予定だった?
映画『ターミネーター』シリーズや、『アバター』など数々の大ヒット作を生み出したジェームズ・キャメロンがメガホンを取り、主演を務めたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの出世作にもなった名作『タイタニック』。
Happy Birthday to @JimCameron - the award-winning director of one of the greatest films of all time! pic.twitter.com/OvnNxDDV
— Titanic (@TitanicMovie) August 16, 2012
公開から20年以上経った今でもなお愛され続けている作品で、レオナルドとケイトもいまだに友達として仲良くしており、2人の友情も注目されている。
しかし、じつはレオナルドが演じたジャック役はマシュー・マコノヒーが演じる可能性があったのは有名な話。なぜマシューがジャックを演じなかったのかについて2024年7月にこの世を去った『タイタニック』のプロデューサーであるジョン・ランドーの回顧録『The Bigger Picture』に書いてあるとジャーナリストのマシュー・ベローニのニュースレター「What I'm Hearing」で明かされた。

マシューがジャックの役を逃したのは南部のなまりがあったから。ジョンは「彼をケイトとのシーンを演じさせるために呼んだんです。映画の中での見た目だけでなく、どのようにやり取りをするのか、相性を確かめたかったから」と実際にオーディションに呼んだことを明かし、「ケイトはマシューの存在感と魅力に魅了されました。マシューはゆっくりとした口調でそのシーンを演じました」と振り返った。
ケイトとのやり取りを見た監督のジェームズはマシューに「素晴らしい」と言いながらも、南部のゆっくりとした口調ではなく「今度は違うやり方でやってみましょう」とリクエストをするも、マシューは「いや。なかなかよかった。ありがとう」とその要求を拒否。そのためにジャック役を逃してしまった。
結果的にレオナルドにジャックの役が渡ってしまったが、『タイタニック』は世界的な大ヒットを記録。レオナルドとケイトのケミストリーはスクリーン上で爆発的な魅力を放ち、映画史に残る伝説的なカップルとなった。
一方で、マシューはその後も着実にキャリアを重ね、映画『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞。ジャック役を逃したことは悔やまれるかもしれないが、それぞれの俳優が異なる道で成功を収めたことで、映画ファンにとっては結果オーライとも言えるエピソードとなった。