リル・ナズ・Xが全裸で徘徊し警官3人に暴行して逮捕。重罪で起訴されたが、約1億1,100万円(7万5,000ドル)の保釈金で釈放された。(フロントロウ編集部)

重罪で起訴されたリル・ナズ・X

 「オールド・タウン・ロード」の世界的大ヒットでグラミー賞を受賞し、スターの仲間入りを果たしたリル・ナズ・X。メットガラにも複数回登場し、ファッションアイコンとしても注目されてきたが、今回は思いがけない事件で世間を騒がせることとなった。

 事件は、米時間8月21日早朝、ロサンゼルスの大通りで発生。下着とブーツ姿のリル・ナズ・Xが通行人に目撃され、通報を受けた警察が現場に急行。彼はその後全裸となり、警官に対して暴行を加えたとされており、3人の警官が負傷したと米TMZなどが伝えている。事件当時、薬物の過剰摂取が疑われ、病院に搬送されたのち拘束されたという。

 米時間8月25日、彼は警官への傷害を伴う暴行3件と公務執行妨害1件の計4件の重罪で正式に起訴された。有罪となれば最長5年の懲役刑の可能性もあると米USA Todayなどが伝えている。

 保釈金は約1億1,100万円(7万5,000ドル)に設定され、支払いが完了したため釈放された。また、保釈の条件として、週4回、薬物依存からの回復を目指す人々が参加する自助グループ「NA(薬物依存症匿名団体)」への出席、または外来治療プログラムへの参加が求められていると米ABC7は報じている。

 ロサンゼルス郡地方検事のネイサン・J・ホックマン氏は声明で、「警官への暴行は単なる個人への犯罪ではなく、公共の安全に対する直接的な脅威。有名かどうかにかかわらず、法を犯せば重大な結果を伴う」と述べ、厳正に対処する方針を示している。

 一方で、家族や弁護士は状況の理解を求めている。父親のロバート・スタッフォード氏は米New York Postに、「息子はこの出来事を深く反省しており、現在は精神的にも安定しています」とコメント。また弁護士のドリュー・フィンドリング氏は米The Hollywood Reporterと米Entertainment Weeklyに、「彼はこれまでの人生で、一瞬たりとも問題を起こしたことはありません。私たちは、このたった一度の小さな出来事によって、彼の素晴らしい人生の軌道を変えさせるつもりはありません」と述べたうえで、「この事件が薬物や医学的、あるいは感情的な問題に関係しているかどうかはまだ不明」と語っている。

 次回の予備審理は、米時間9月15日に予定されており、今後の動向に注目が集まっている。

This article is a sponsored article by
''.