韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督が放つ最新作『NO OTHER CHOICE』が、世界の映画祭を席巻している。第82回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への正式出品に始まり、第30回釜山国際映画祭ではオープニング作品に選出。そしてトロント国際映画祭では新設された「国際観客賞」を受賞するという快挙を達成した。観客からの圧倒的な支持を背景に、早くもアカデミー賞への期待が高まっている。
本作で主演を務めるのはイ・ビョンホン。パク監督とは『JSA』以来21年ぶりのタッグとなる。さらに「愛の不時着」で知られるソン・イェジンが妻役で共演。突然の解雇によって人生が狂い出す男マンスと、その危機に立ち向かう妻、そしてライバルたちが織りなす物語は、ブラックユーモアとアイロニーに満ちた展開で観客を引き込んでいく。
トロントで観客賞を獲得したことについて、パク監督は「上映中から熱気を感じていた」とコメント。さらにイ・ビョンホンは韓国俳優として初めて「特別功労賞」を受賞する栄誉に輝いた。アカデミー賞の前哨戦とも呼ばれるトロントでのこの結果は、オスカーを狙う上で大きな追い風となるだろう。『NO OTHER CHOICE』は2026年3月、日本での公開が決定している。

『NO OTHER CHOICE(英題)』
【STORY】「すべてが満ち足りている」製紙会社に勤めるごく普通のサラリーマン:
マンスは、心からそう思い、妻と二人の子ども、二匹の犬と共に幸せな日々を送っ
ていた。25 年勤めた会社から突然解雇されるまでは。1 年以上におよぶ就職活動は
難航し、愛着ある自宅を失う状況に陥った時、追い詰められたマンスは成長著しい
製紙会社に飛び込みで履歴書を差し出すが、無下に扱われてしまう。しかし、「自分
こそが最もふさわしい人材」と確信するマンスは、ある決断を下す――「空きがな
いなら、自分で作るしかない」。
監督:パク・チャヌク 『別れる決心』、『お嬢さん』、『オールド・ボーイ』
出演:イ・ビョンホン TV シリーズ「イカゲーム」、ソン・イェジン TV ドラマ「愛の不時着」、
パク・ヒスン TV シリーズ「イカゲーム」、イ・ソンミン TV ドラマ「財閥家の末息子~Reborn Rich~」、
ヨム・ヘラン TV ドラマ「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」、チャ・スンウォン TV ドラマ「暴君」
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ c2025 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM ALL RIGHTS RESERVED.