「私の娘イヴァンカが百貨店ノードストロームから不当な扱いを受けている。彼女はいつも正しい事をするように私を駆り立ててくれる素晴らしい人間なのに。ひどいことだ!」
大統領にはめずらしく高いSNS更新率のドナルド・トランプ大統領。大統領選の時から個人的な意見をツイートし、炎上することもしばしば。
今度は娘のイヴァンカ・トランプさんのブランドについて、取り扱いを中止した大手百貨店「ノードストローム(Nordstrom)」に対して、批判ツイートで激怒した。
「イヴァンカ・トランプ」の取り扱い中止
イヴァンカさんのファッションブランド「イヴァンカ・トランプ」は、ノードストロームや他の大手百貨店・デパートも取り扱いを中止、または一時的に中止する事態となっている。
ノードストロームによると、イヴァンカさんのブランドの取り扱いを中止したことについて、2016年後半の業績悪化のため下した判断だたと米Elle誌に語った。ブランドチームとは良好な関係を築いていて、イヴァンカさんには1月初旬に個人的に伝えたとしている。
トランプ反対派のブランドの不買運動
イヴァンカさんが経営するブランドが販売不振に陥った原因の一つに、反トランプ運動の拡大がある。移民規制など移民問題に対するデモなどトランプ政権への反対感情が発展して、イヴァンカさんのブランドの不買運動へとつながっている。
このことを受けて、トランプ大統領はツイッターの投稿を通して怒りを噴出。発言ひとつに計り知れない影響力がある一国の大統領が一企業を名指しで批判するという行為はタブー視されているが、そんなことおかまいなしに、しかも身内をかばうために批判ツイートをしたトランプ大統領の行為には批判が殺到している。
ホワイトハウスも問題のツイートをリツイートして、トランプ大統領の発言を支持し、家族間の争いでは済まされない事態となっている。
「大統領らしくない」
大統領らしからぬ発言には著名人も多く反応しており、アメリカの人気TV司会者のアンディ・コーヘンは「いつになったら大統領らしく振舞うのか?」とトランプ大統領の行動を批判した。他にも「国のトップが言うべきことではない。」「そんな発言をするためのアカウントじゃない」など、一般人からも批判が殺到。
また高級百貨店としても知られるノードストロームに対して「今回の判断で、もっと ノードストロームで買い物するわ!」「ランチの代わりにノードストロームで高い靴下でも買おうかな」など評価する声も多い。