ジェームス・オーティスと名乗る男性は、今週水曜日の早朝、建設作業員を装い、ハンマーやつるはしを使ってトランプ氏の名が刻まれた星形プレートを粉々に破壊。
その時の映像が通行人により動画に収められており、警察は男性の行方を追っていた。
犯行の動機とは?
オーティス氏の犯行の動機は、トランプ氏への嫌悪感。
今月に入り、過去にトランプ氏によるセクハラの被害に遭ったと申し出る女性が続出したことで、家族のなかに性的暴行を受けた経験のある人が複数人いるというオーティス氏は「性的暴行の申し子のような人物が大統領候補になるなんて耐えられなかった」と語っている。
米CNNの取材に対し、最初は「プレートの一部をオークションで売って、その収益をトランプ氏から性的暴行を受けた被害者の女性たちをサポートするために寄付したい」とも話していたオーティス氏。
事件後すぐに自首しようと考えていたものの、警察の捜査のほうが早く、一夜明け、ウェストLAにある自宅での逮捕となった。
オーティス氏は「自分が犯した罪は責任をもって償う」と話しており、器物損壊の罪が確定すれば1~3年の懲役、または1万ドル(約100万円)以上の罰金を科せられる可能性も。
トランプ氏のプレートを巡っては、以前にも何度も落書されたり、反トランプ派の人々の間で撤去を求める署名運動が繰り広げられてきただけに、今回のオーティス氏の行動を「よくやった!」と称える声も少なくなくない。
しかし、公共物を意図的に破壊すれば、それは犯罪。世間では「いくらなんでもやりすぎだ」という意見ももちろん出ている。