クリスマスになると使われる「メリークリスマス」という言葉が、アメリカで徐々に使われなくなってきている。
「メリークリスマス」はもう言わない?
クリスマスは、アメリカ国民の約90%が祝う大事な行事。
そんななか近年アメリカで、来店者に「メリークリスマス」と言わないようスタッフに指示する店舗が増えているという。
ピュー・リサーチ・センターによると、「メリークリスマス」というフレーズを使うと答えた店舗は、5年前の42%から32%へと大幅減少。
クリスマスは祝うのに、「メリークリスマス」と言わなくなったのは、一体なぜなのか。
それは、「メリークリスマス」が、本来はキリスト教に限定した挨拶の仕方だから。
12月はユダヤ教徒が祝うハヌカの月でもあり、アメリカにはイスラム教やヒンドゥー教、仏教など、その他の宗教を信仰する人も多くいるため、キリスト教徒に限定しない「ハッピー・ホリデイズ(休暇おめでとう)」という挨拶をするお店が増えているのだ。
とはいえ、同リサーチ・サンターに回答したアメリカ人の半数以上が、「メリークリスマス」と「ハッピー・ホリデイズ」のどちらで挨拶されても気にしないと回答しているため、「メリークリスマス」が「ハッピー・ホリデイズ」へと変わっているのは、店舗側の自主規制の部分が大きいよう。