「息切れするほど、自由に。」映画革命はここから始まった──リチャード・リンクレイターが描く青春群像『ヌーヴェルヴァーグ』


「息切れするほど、自由に。」というキャッチコピーは、この映画の本質を一瞬で言い当てている。『ヌーヴェルヴァーグ』は、完成された“映画史”ではなく、まだ何者でもなかった若者たちが、衝動と情熱だけを武器に世界を揺らす直前の物語だ。描くのは、映画そのものへの恋であり、青春の熱量である。
本作を手がけたのは、『6才のボクが、大人になるまで。』や『ビフォア』シリーズで、時間の流れと人間の変化を静かに、しかし鮮烈に描いてきたリチャード・リンクレイターだ。彼の映画に通底するのは、劇的な事件よりも、人生の途中にある一瞬の輝きへのまなざしである。その視点は、映画革命前夜のパリにおいても健在である。
舞台は1959年。主人公は映画史に名を刻む前のジャン=リュック・ゴダールと仲間たち。『勝手にしやがれ』という金字塔が生まれる裏側で、彼らは迷い、衝突し、投げ出しそうになりながらも、映画を撮ることをやめなかった。ただの天才ではない、未熟で身勝手で、それでも自由に取り憑かれた若者たちの姿が、むき出しのまま描かれていく。
今回解禁された本予告編では、ナレーションを上白石萌歌が担当。その声は作品を説明するためではなく、映画への憧れを観客に手渡すためにある。「映画へのあこがれと愛の詰まったラブレターのような作品」という彼女の言葉は、この映画を最も端的に表している。
7月10日公開の『ヌーヴェルヴァーグ』は、映画史ファンのための知識映画ではない。映画を愛したことのあるすべての人、そしてこれから愛するかもしれない人に向けた、始まりの物語である。

<上白石萌歌コメント全文>
映画へのあこがれと愛の詰まったラブレターのような作品。
いつだってあたらしい時代を切り拓いてゆくひとは、型破りで規格外で身勝手で、そしてどこまでも透き通った自由を持っているのだと思った。
監督:リチャード・リンクレイター プロデューサー:ミシェル & ローラン・ペタン 脚本:ホリー・ジェント & ヴィンス・パルモ
出演:ギヨーム・マルベック、ゾーイ・ドゥイッチ、オーブリー・デュラン 協賛:Chanel
2025/フランス/106 分/仏語・英語/5.1ch/1:1.37/モノクロ/原題:Nouvelle Vague /日本語字幕:井村 千瑞
配給:AMG エンタテインメント 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
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7月10日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー












