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「すべてを感じ、何も感じない」ニア・アーカイヴス2ndアルバム解禁

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
「すべてを感じ、何も感じない」ニア・アーカイヴス2ndアルバム解禁
画像提供:ユニバーサル ミュージック

UKジャングルの新世代ニア・アーカイヴスが、2ndアルバム『Emotional Junglist』を7月17日にリリース。ジョルジャ・スミスに続きサンファも迎え、本人が「感情の幅をそのまま映し出した」と語る一枚に仕上がった。9月の来日公演の詳細も出そろっている。(フロントロウ編集部)

失恋も高揚も、ひとつのフロアに

クラブのビートに繊細な感情を持ち込むことで注目を集めてきたUKのジャングル・アーティスト、ニア・アーカイヴス。以前フロントロウでもお伝えしたとおり、彼女は先ごろジョルジャ・スミスとの初タッグとなる「Get Me Down」を公開していたが、その楽曲を含む2ndアルバム『Emotional Junglist』が、いよいよ7月17日にリリースされた。

所属レーベルのユニバーサル ミュージックによると、アルバムが掲げるのは、相反する感情や失恋というテーマだ。90年代エレクトロニカの影響を感じさせる「Vertical」では恋の高揚感を、「Danger」では挑発的で享楽的なポップ・アンセムを鳴らし、「Boys In Blue」ではひとつの関係の終わりをパンク・ポップ的なアプローチで描く。ジョルジャ・スミスを客演に迎えた「Get Me Down」は、官能的で解放感にあふれた夏のジャングル・チューンとして、すでにアルバムの顔の一つになっている。

Emotional Junglist ジャケット写真
画像提供:ユニバーサル ミュージック

リリースと同時に公開された「There Goes Ma Head」のミュージック・ビデオは、イヴァナ・ボビッチが監督を務めたモノクロ作品。暗いクラブをさまようニアの視点を、ワンカット風のハイコントラスト映像で追い、フロアの熱気を切り取っている。

サンファとの一曲が映す、シンガーとしての成長

今作でニアは、ビートメイカーとしてだけでなくシンガーとしての表現力も大きく広げている。サンファを迎えた「Tender」では繊細で率直な感情を吐露し、「Dance With Me 2nite」ではインディー・ポップの手ざわりとジャングルのビートを溶け合わせた。同曲はイーサン・P・フリン、ジュリア・マイケルズとの共作で、ブラーやアークティック・モンキーズの作品で知られるジェームス・フォードが仕上げを手がけている。

タイトルに込めた思いを、ニア本人はこう明かしている。「”Emotional Junglist”であるということは、すべてを感じながら、同時に何も感じていないような状態でもあるということ。穏やかでありながら混沌としていて、正気でありながら狂気も抱えている」。そのうえで「私が経験している感情の幅はとても広く、このアルバムはその深さをそのまま映し出しているのです」と語り、揺れ動く感情のすべてを作品に落とし込んだことを強調した。

26歳を迎えた現在の心境についても、「多くの人は”少女時代”に留まってしまうけれど、私は26歳になって、本当の意味で女性になっていく段階に入ったと感じています」と、自身のセクシュアリティや自己と向き合う時期にあることを率直に打ち明けている。

9月に大阪・東京で初来日

勢いは音源の外にも及んでいる。先月リーズ、ロンドン、ニューヨークで行なったデビュー・ライブ・シリーズは全公演がソールドアウト。現在は全英6都市を巡るB2Bツアーの真っ最中で、来月ロンドンで開催される音楽フェス「All Points East」では、ジョルジャ・スミスやテムズらと同じ舞台に立つ。ロンドンのV&A Eastで開かれた展覧会『The Music Is Black: A British Story』では、自身のレーベルUp Ya Archivesとして共同キュレーションに名を連ねるなど、カルチャーの発信者としての存在感も増している。

そんなニアの初来日公演も、9月に決定済みだ。大阪は9月9日(水)にYogibo META VALLEY、東京は9月10日(木)にZepp Shinjuku(TOKYO)で、いずれもオールスタンディング(8,000円・税込/別途1ドリンク)。詳細は公演オフィシャルサイトで確認できる。ビヨンセの「Renaissance World Tour」でオープニングを務め、2025年のブリット・アワードでは「Artist of the Year」にもノミネートされた新世代の才能を、日本のフロアで体感できる夜になりそうだ。

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