ソニックとパックマンが、全身で遊ぶゲームになる


テレビの前に置いた小さな箱が、こちらの体の動きを読み取る。コントローラーは握らない。そんな遊び方をする「Nex Playground(ネックス プレイグラウンド)」の累計販売台数が、100万台を超えた。(フロントロウ編集部)
コントローラーを持たないゲーム機が、100万台
米カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くNexは8月26日、ドイツ・ケルンで開催中の世界最大級のゲームイベント「gamescom 2026」で、今後の国際展開の計画を発表した。
Nexによると、同社はイギリスとアイルランド共和国での実績を経て、年内に一部のeコマースプラットフォームを通じてドイツでの先行販売を始める。gamescom 2026では正式展開に先駆けたプレビューを公開し、2027年には実店舗での販売に踏み出す予定だ。その先に見据えているのは、欧州とアジアの主要市場への展開だという。
日本での一般販売はまだ発表されていないが、「アジアの主要市場」という言い方には含みがある。
「画面を見るだけ」をやめさせる設計
Nex Playgroundは、テレビにつないで使うアクティブプレイシステムだ。本体のカメラが体の動きを認識するため、コントローラーもマットも要らない。座って画面を見続ける受動的な遊びから、全身を動かす遊びへの転換を提案する、というのがブランドの立ち位置になる。
背景にあるのは、日本を含む世界のファミリー層で高まっている懸念だ。子どものオンライン上での安全性、長時間の画面視聴、年齢に合ったコンテンツをどう選ぶか、そしてテクノロジー企業がどこまで安全に責任を負うのか。子ども向け番組の視聴が幼児に与える影響は、これまでも繰り返し議論されてきたテーマでもある。

そのためNexは、プライバシー面の設計を前面に出している。モーションデータは端末内で処理され、外部に送信されない。加えて、すべての本体にカメラレンズを物理的に隠せるカバーが標準装備されている。ソフトウェアの約束ではなく、指で動かせる蓋がついているということだ。
日本発の2大フランチャイズが今秋参入
ラインナップの拡充も進む。この秋からは、セガの『Sonic Forces: Rival Rush(ソニックフォース:ライバルラッシュ)』と、バンダイナムコの『PAC-MAN(パックマン)』が順次提供される。どちらも日本発でありながら世界中に浸透しているタイトルで、アーケードの前に立って遊んでいた世代が、今度はリビングで子どもと一緒に体を動かす側に回ることになる。
子どもに見せる番組をどう選ぶかという悩みに対して、「見る」以外の選択肢を用意する。それがこのデバイスの立てている問いだ。
Nexのプレジデント兼インターナショナル部門責任者であるトム・カーンは、今回の発表にあたって次のようにコメントしている。
「2026年は、Nexが世界という大きなステージへとさらに飛躍する、決定的で重要な年となります。信頼と安全性は、私たちが『Nex Playground』を構築する上で常に中心となってきた要素です」
そのうえで、「ドイツでのローンチ、そして欧州やアジアの今後の市場展開を見据えることで、私たちは『世界中のリビングルームにアクティブな遊び、動き、つながり、成長、そして喜びを届ける』というミッションの実現へと確実に近づいています」と続けた。















