『ハリー・ポッターと死の秘宝』のラスト、19年後のキングズ・クロス駅に登場するハリーの次男アルバス・セブルス・ポッター。父から受け継いだ緑の瞳を持ち、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では主人公を務める重要キャラクターだ。この記事では、名前に込められた意味、組分けされた寮、『呪いの子』で描かれる冒険と父ハリーとの確執、演じた俳優までを解説する。
アルバス・セブルス・ポッターとは?【プロフィール】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 両親 | ハリー・ポッターとジニー・ウィーズリー |
| きょうだい | 兄ジェームズ・シリウス、妹リリー・ルーナ |
| 生まれ | 2005〜06年(2017年9月にホグワーツ入学) |
| 同級生 | いとこのローズ・グレンジャー・ウィーズリー(ロンとハーマイオニーの娘) |
| 初登場 | 『死の秘宝』終章(19年後のエピローグ) |
| 寮 | スリザリン(『呪いの子』で判明) |
| 親友 | スコーピウス・マルフォイ(ドラコの息子) |
| 特徴 | 3人きょうだいで唯一、祖母リリー譲りの緑の瞳を受け継いだ |
原作『死の秘宝』のエピローグによると、アルバスはポッター家の3人の子どもで唯一、ハリーの母リリーと同じ緑の瞳を受け継いでいる。ハリーと同じくくしゃくしゃの黒髪で、外見は3人のなかで最も父に近い。
名前にはどんな意味がある?
2人の校長、ダンブルドアとスネイプから取られた
アルバス・セブルスという名は、ハリーが人生でもっとも影響を受けた2人のホグワーツ校長、アルバス・ダンブルドアとセブルス・スネイプから取られている。エピローグでハリーは、スリザリンに入ることを恐れる息子に、おまえの名前は2人の校長からもらったもので、そのひとりはスリザリン出身で、自分が知るなかでおそらく最も勇敢な人だったと語りかける。ハリーを守るため敵陣で生き抜いたスネイプへの、最大級の弔辞ともいえる名場面だ。
アルバスはどの寮に入った?
恐れていたスリザリンに組分けされた
エピローグのハリーは、スリザリンを恐れる息子に、本当に嫌なら組分け帽子は本人の希望を考慮してくれる、とも打ち明けている。ところが舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(2016年初演)で描かれる入学後、組分け帽子が告げたのはスリザリンだった。ポッター家の子がスリザリンに入るという衝撃の展開に加え、ホグワーツ特急で友だちになったのは、因縁の相手ドラコ・マルフォイの息子スコーピウスだった。
スリザリンに入ったことで周囲から陰口を叩かれ、飛行術の授業でも父のようには飛べない。「英雄の息子」という重圧のなか、周囲の期待と正反対の道を歩むアルバスの姿が、『呪いの子』の物語の出発点になっている。
『呪いの子』でアルバスは何をした?
逆転時計でセドリックを救おうとし、過去を大きく変えてしまった
4年生を前にしたある日、アルバスは父ハリーのもとを訪れたエイモス・ディゴリーの頼みを立ち聞きする。三大魔法学校対抗試合で命を落とした息子セドリックを、逆転時計(タイムターナー)で救ってほしいという願いだった。ハリーが断ったことに反発したアルバスは、スコーピウス、そしてエイモスの姪を名乗るデルフィーと一緒に、自分たちでセドリックを救おうと決意する。
| 段階 | 出来事 |
|---|---|
| 1 | 魔法省から逆転時計を盗み、三大魔法学校対抗試合の時代へ飛ぶ |
| 2 | 過去への介入で現在が書き換わり、ロンとハーマイオニーが結婚していない世界になる |
| 3 | 2度目の介入でセドリックが死喰い人側に転じ、ヴォルデモートが勝った世界が生まれる(この世界にアルバスは存在しない) |
| 4 | スコーピウスの奮闘で歴史が元に戻るが、デルフィーの正体がヴォルデモートの娘だと判明 |
| 5 | アルバスとスコーピウスは1981年に閉じ込められ、ハリーの赤ちゃん時代の毛布に助けを求めるメッセージを残す |
| 6 | ハリーたち大人が救出に駆けつけ、デルフィーを阻止して現在に帰還する |
父ハリーとの関係は?
「英雄の息子」の重圧から確執が生まれ、冒険の果てに和解した
『呪いの子』のアルバスは、偉大すぎる父と比べられ続けることに苦しみ、ハリーもまた「普通の父親」としての接し方が分からず衝突する。口論のなかでハリーが思わず口にしたひと言が、アルバスを無謀な冒険へと駆り立てていく。過去の世界での危機を乗り越えたあと、2人はセドリックの墓の前で不器用ながらも本音を語り合い、親子の和解へ向かう。「生き残った男の子」が大人になり、今度は父親として悩む姿は、シリーズを読んで育った世代にこそ刺さるテーマだ。
映画と舞台で誰が演じた?
映画はアーサー・ボーエン、舞台はサム・クレメットら
| 作品 | 俳優 |
|---|---|
| 映画『死の秘宝 PART2』(2011年) | アーサー・ボーエン |
| 舞台『呪いの子』ロンドン初演(2016年) | サム・クレメット |
| 舞台『呪いの子』東京公演(2022年〜) | 藤田悠、福山康平ほか |
映画のエピローグで幼いアルバスを演じたアーサー・ボーエンは1998年生まれのイギリス人で、この作品のほかに目立った出演作はない。舞台版では学生時代のアルバスが描かれ、ロンドン初演ではサム・クレメットが演じた。東京・赤坂の公演でも複数のキャストが交代で役を務めている。今後、ドラマ版ハリポタが原作7巻の最後まで映像化されれば、エピローグの新しいアルバスの姿も見られることになる。
まとめ:アルバス・セブルス・ポッターの要点
- ハリーとジニーの次男で、名前はダンブルドアとスネイプに由来する
- 3人きょうだいで唯一、祖母リリー譲りの緑の瞳を持つ
- 『呪いの子』でスリザリンに組分けされ、スコーピウス・マルフォイと親友になった
- 逆転時計でセドリックを救おうとして過去を変えてしまい、その冒険を経て父と和解した
「頭文字をつなぐとA.S.P.(英語で毒蛇の意味)になる」とファンの間で早くからささやかれていたスリザリン入り。名前ひとつに物語を仕込むローリングの周到さが、この親子にも表れている。(フロントロウ編集部)


















