秋の香り選びをアップデート!2026年注目の香水トレンド6選


秋の装いに合わせて、香りも気分を変えてみたい季節。米Who What Wearによると、2026年の秋は、おなじみのアンバーやバニラ、ウッディに加え、深みのあるフルーツやスパイスを効かせた甘い香りにも注目が集まっている。香料大手dsm-firmenich(ディーエスエム・フィルメニッヒ)の調香師エルワン・ラグネスは、季節の定番にとらわれず、自分の好みや気分に合う香りを選ぶ流れが強まっていると説明。調香師たちのコメントを交えて同誌が紹介した、今季の香水トレンドをチェック。(フロントロウ編集部)
ムーディー・フルーツ
ジューシーなフルーツの香りというと夏を思い浮かべるけれど、今年は秋にもその人気が続いている。ただし、注目されているのは、明るくはじけるような香りから少し雰囲気を変えた、深みのあるタイプ。
エルワンは、遊び心のあるみずみずしいフルーツが大きく流行したあと、よりダークで官能的な表現へと移っていると説明し、プラムやカシス、ブラックチェリーを挙げている。フルーツならではの甘さを楽しみながら、落ち着いたムードもまとえるのが、今秋らしいポイントになりそう。
モダン・シプレ
フレッシュさに花の華やかさ、ウッディな深みが重なる「シプレ」は、複雑な香りの組み合わせが魅力の系統。少し通好みの印象もあるけれど、今季はフルーティなニュアンスや温かみのあるアンバーを加え、より親しみやすくした香りが注目されている。
エルワンによると、こうしたアレンジによって、クラシックなシプレが今の消費者にも取り入れやすいものになっているという。いつも選ぶ香りから少し冒険したい人は、果実の甘さやアンバーの温かみを感じるシプレから試してみるのもよさそう。
スパイシー・グルマン
お菓子やデザートなど、食べ物を思わせる「グルマン」の人気が続くなか、今季はスパイスを効かせたタイプが気になる存在に。エルワンは、甘さにウッドや樹脂、スパイスを組み合わせた香りを、より洗練された甘さの表現として紹介している。
調香師のセシル・ザロキアンも、サフランやカルダモン、ロースト感のある香りやナッツ系の香りに注目しており、重たくしすぎずに奥行きや質感を加えてくれると説明。ほっとするような心地よさを求めながら、少し意外性のある複雑な香りも楽しみたいという気分に、こうしたスパイシーな甘さが応えてくれそう。
“質感”をまとう香り
米Who What Wearは、金属や紙、石など、素材の質感を連想させる香りにも注目している。花や果実だけでなく、ある場所の空気や手ざわりまで香りで表現するようなアプローチだ。
そのひとつが、マティエール プルミエールの「Metal Lavender」。ブランド公式によると、調香師のオーレリアン・ギシャールは、プロヴァンスの蒸留施設にあるコンクリートや金属、空間の光や音から着想を得たという。香りには、金属的なニュアンスを持つラバンジンと、やわらかなラベンダーを組み合わせている。
一方、ルイ・ヴィトンの「Ink Mark」が着想を得たのは、中国の書道や、上海の路面に水で詩を書く表現。公式の説明では、温かくクリーミーなサンダルウッドを軸に、ミネラル感のあるインセンスとアンバーを重ねており、墨や書の世界を香りで描いている。
重ねづけを楽しむアイテム
香りの重ねづけ「レイヤリング」は以前からある楽しみ方だけれど、今は組み合わせるアイテムの種類も広がっている。米Who What Wearが紹介しているのは、オイルやバーム、ミスト、ヘアスタイリング製品、さらには香りつきのデオドラントまで。香水だけでなく、日々のボディケアやヘアケアを通じて、自分らしい香りを楽しむ方法にも注目している。
エルワンは、こうしたアイテムの広がりを、香りのまとい方に柔軟さや自分らしさを求める気持ちの表れとみている。お気に入りの香水を中心に、ボディや髪に使うアイテムとの組み合わせを考えることで、香り選びの楽しみも広がりそう。
スキンセント
香りを組み合わせて楽しむ一方で、近づいたときにふわりと感じる、控えめな「スキンセント」も引き続き支持されている。エルワンが挙げるのは、やわらかなムスク、ミルキーなウッド、透け感のあるアンバーなど、肌にそっと寄り添うような香り。さりげなく親密な雰囲気を演出できるところが、その魅力だという。
しっかり香らせたい日もあれば、自分やすぐそばにいる人が感じるくらいでいい日もある。ひんやりとした秋の空気には、そんな静かな香りも心地よくなじんでくれそう。
深みのあるフルーツから、スパイスを効かせた甘さ、肌に寄り添う静かな香りまで、今秋の選択肢はいろいろ。その日の気分や着たい服をヒントに、今の自分にしっくりくる香水を探してみては。
















