パリ・オペラ座バレエ団の2026/2027年シーズンの幕開けを祝う開幕ガラが、フランス現地時間10月10日、ガルニエ宮で開かれた。シャネルのアーティスティック・ディレクター、マチュー・ブレイジーが新作バレエの衣装を担当。伝統あるオペラ座の舞台に、モダンなシャネルの装いが登場した。(フロントロウ編集部)
エトワールのチュチュとティアラはシャネル製
米Vogueによると、この夜は伝統にのっとり、ベルリオーズの歌劇『トロイ人』の行進曲に合わせた“デフィレ”からスタート。デフィレとは、バレエ学校の生徒から最高位のダンサーであるエトワールまでが、舞台上に次々と登場する恒例の行進だ。
オペラ座公式によると、バレエ団に加え、バレエ学校の生徒とジュニア・バレエも参加。エトワールの女性ダンサーたちが身に着けるチュチュとティアラは、シャネルが手がけている。シャネル公式では、ジュニア・バレエのチュチュも同ブランドによるものと紹介されている。
シャネルは2023年からパリ・オペラ座の主要パトロンを務め、2025年からは改修計画にも特別な支援を行なっている。ガルニエ宮では2027年から大規模な改修が予定されており、長い歴史を持つ劇場を未来につなぐ取り組みにも関わっている。
ポプリンのシャツに、土星の環の色の刺繍
マチューが衣装を担当したのは、振付家ジュリアーノ・ヌネスによる新作『Rings of Saturn(原題)』。エトワールのユーゴ・マルシャンとジェルマン・ルーヴェが踊るデュエット作品で、この夜に初演された。
米Vogueによると、衣装はネイビーのコットンポプリンのシャツに、ラメ糸やシルクベルベット、コットンの糸を使い、“土星の環”の色を刺繍で表現したもの。ボタンはネイビーに金の縁取りを施し、ボトムには黒のバレルパンツを合わせた。クラシックなバレエ衣装とはひと味違う、モダンなルックに仕上がっている。
ユーゴは米Vogueに、当初はダンサーの体のラインがもう少し見える衣装を想像していたと明かした。それでも、13歳からの友人であるジェルマンと“双子”のように見える装いに心を動かされたという。シャツの刺繍に表れた手仕事や、オートクチュールの伝統にも魅力を感じたと語っている。
プログラムでは、この新作に加え、ジャン=クリストフ・マイヨーの『Vers un pays sage(原題)』と、アジュール・バートンの『Busk(原題)』も上演された。83ルックにそれぞれ異なるヒールを合わせた2027年春夏コレクションに続き、オペラ座の舞台でも披露されたマチューのシャネル。今回はダンサーの動きとともに、その新しい表情を見せた。




















