ダニー・グローバー、アルツハイマー病を公表——「進行するにつれ、いろいろ変わっていく」


『リーサル・ウェポン』シリーズなどで知られる俳優ダニー・グローバーが、アルツハイマー病であることを公表した。米NBCの『TODAY』による独占インタビューで語った内容は、多くのファンに反響を呼んでいる。(フロントロウ編集部)
「静かに治療と向き合ってきた」と公表
79歳の俳優ダニー・グローバーが7月1日、米NBCの『TODAY』でアルツハイマー病の診断を公表した。インタビュアーはレスター・ホルトで、グローバーの家族も同席した。
グローバーがアルツハイマー病と診断されたのは、2022年のアカデミー賞ガバナーズ・アワードでジャン・ハーショルト人道賞を受賞した直後のことだったという。それから約3年間、公表せず、静かに治療と向き合ってきた。
「今この状況と折り合いをつけながら生きています」とグローバーは『TODAY』で語り、「進行するにつれ、いろいろなことが変わっていくのはわかっています」と続けた。症状としては動作や話し方、記憶がゆっくりと変化しているが、現在もサンフランシスコで地域活動に参加しているという。
「自分の物語を、自分の言葉で」
同席した娘のマンディサは「父が自分の物語と人生を自分で語れることがとても大切だと思っています。今が、彼自身の言葉で語るべき時です」と語った。家族はグローバーの公表が、アルツハイマー病に対する社会的な偏見をなくすきっかけになることを願っているという。

グローバーは1970年代から活躍するハリウッドの名優で、メル・ギブソンと共演した1987年のアクション映画『リーサル・ウェポン』シリーズがとくに広く知られている。また俳優業と並行して、国連開発計画(UNDP)やUNICEFの親善大使を務めるなど人道支援活動にも力を注いできた。2022年のジャン・ハーショルト人道賞はそうした功績が評価されてのものだった。
認知症は2021年時点で世界に5,700万人の患者がいるとされ、アルツハイマー病はそのうち60~70%を占める神経変性疾患で、記憶・言語・判断力などの認知機能が徐々に低下していく。有効な治療薬の開発が世界中で進められているが、根治療法はまだ確立されていない。













