スティーヴン・キングの長編小説デビュー作『キャリー』が、初めてテレビシリーズになる。Prime Originalドラマ『キャリー』は2026年10月7日(水)よりPrime Videoでプライム会員向けに独占配信。全8話が一挙に公開される。配信に先立ち、キービジュアル、場面写真、そして日本版本予告映像が解禁された。(フロントロウ編集部)
手がけたのは、『ドクター・スリープ』や『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』のマイク・フラナガン。脚本と製作総指揮を務め、全8話のうち第1話、第2話、第7話、第8話を自ら監督した。原作者のスティーヴン・キングも製作総指揮として名を連ねている。
原作者が「見るのをやめられなかった」と書いた
キングは本作について、「このシリーズは、見るのをやめられなかった。10代の苦悩――そして時折差し込む、まばゆい喜び――の核心に迫っているように感じる」とコメントしている。そのうえで、旧作との違いをこう説明した。
「原作とブライアン・デ・パルマの映画が“血”と“恐怖”を描いたものだとすれば、フラナガン版はそこをさらに深く掘り下げ、“ソーシャルメディアの恐怖”を描いている。私はとても気に入った」
実際、今回のキャリー・ホワイトが直面するのは三重の試練だ。父親の突然の死によって公立高校という厳しい環境に放り込まれ、そこで地域社会を揺るがすネット上のいじめ騒動と、SNS時代の容赦ない同調圧力に晒される。そこへ、思春期とともに目覚め始めた謎のテレキネシス能力が重なる。静かな街・チェンバレンで、日々の何気ない小さな選択が積み重なり、やがてすべてがひとつの衝撃的な夜へと向かっていく。
フラナガン自身は、この作品をホラーとは呼んでいない。「私にとって、私たちの『キャリー』はホラーストーリーではない。これは悲劇だ。そしてその悲劇は、私たちが毎日のように目の前で目撃しているものでもある」と語り、「自分が『キャリー』をテレビシリーズとして映像化することになるなど、かつては想像したこともなかった。けれど、手がけて本当によかったと思っている」と続けた。
1,500人のオーディションを勝ち抜いた主演
キャリー・ホワイトを演じるのは、『チャイルド・プレイ/誕生の秘密』のサマー・H・ハウエル。約1,500人が参加した大規模なオーディションを勝ち抜き、この伝説的な役に抜擢された。
母マーガレット・ホワイト役には『真夜中のミサ』のサマンサ・スローヤン。スー・スネル役にシエナ・アグドン、クリス・ハーゲンセン役にアリソン・ソーントン、トミー・ロス役にジョエル・ウレット、デジャルダン先生役に『プレデター:ザ・プレイ』のアンバー・ミッドサンダー、グレイル校長役に『スクリーム』のマシュー・リラードが並ぶ。
さらに、フラナガン作品の常連も集まった。ケイト・シーゲル、クリスタル・バリント、マイケル・トルッコらに加え、『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』のヘザー・グラハムがゲスト出演する。ケイト・シーゲルは第3話の監督も務め、第5話はキーラ・セジウィック、第6話は『SHOGUN 将軍』のヒロミ・カマタが手がけた。
デ・パルマ版の公開から50年
原作小説『キャリー』が刊行されたのは1974年。「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに14週間ランクインし、35以上の言語に翻訳された。キングの著作は全世界で累計3億5,000万部以上を売り上げている。
ブライアン・デ・パルマ監督による1976年の映画版はアカデミー賞にノミネートされ、この物語の文化的な影響力を決定づけた。今年はその公開から50周年にあたる。半世紀を経て、同じ物語がまったく別の恐怖を映す器として選ばれたことになる。
私たちが目撃するのは、ひとりのヒーローが生まれる過程なのか、怪物が生まれる過程なのか。その答えは、10月7日に全8話でまとめて差し出される。



















