世界9冠の韓国アニメ『ノルドコレアの恋』日本公開、平壌で芽生えた許されない恋


世界30の映画祭に招待され、9つの賞に輝いた韓国の長編アニメーション『ノルドコレアの恋』が、2027年1月に日本で全国公開される。北朝鮮・平壌を舞台にした恋の物語で、ティザービジュアルと特報もお披露目された。(フロントロウ編集部)
『すずめの戸締まり』のスタジオが配給する韓国アニメ
原題は『광장(広場/The Square)』。配給を手がけるのは、『君の名は。』『すずめの戸締まり』を生み出したアニメーションスタジオのコミックス・ウェーブ・フィルムだ。9月25日に公開された韓国アニメーション映画『縁の手紙』に続く、同社の海外劇場アニメーション配給の第2弾となる。
本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭(2025)で審査員賞を受賞したほか、東京アニメアワードフェスティバル(2026)ではグランプリを獲得。アジア太平洋映画賞の最優秀アニメーション賞、富川国際ファンタスティック映画祭の監督賞なども手にしている。
監督・脚本を務めたのは、これが長編デビュー作となるキム・ボソル。韓国映画アカデミー(KAFA)の卒業制作として、少人数のスタッフとともに約6年をかけて完成させた。簡単には足を踏み入れられない平壌の街を描くため、膨大な資料を調べ、脱北者へのインタビューも重ねたという。声の出演はチョン・ウンジョン、イ・チャンヨン、イ・ガヨン。
スウェーデン語で「北朝鮮」を意味するタイトル
邦題の「ノルドコレア」は、スウェーデン語で「北朝鮮」のこと。物語の中心にいるのは、平壌のスウェーデン大使館に一等書記官として赴任しているボーリと、現地で交通警察官として働く女性ボクジュだ。外交官でありながら監視下で暮らすボーリは、ボクジュと人目を忍んで会い、限られた時間のなかで心を通わせていく。
しかしある日、ボーリに帰国命令が下り、さらにボクジュが姿を消してしまう。帰国前にもう一度だけ彼女に会いたいと願うボーリが最後に頼ったのは、監視員であることを隠して通訳官として接してきたミョンジュンだった。ボーリの願いを前に、ミョンジュンもまた、胸の奥に押し込めてきた自らの想いと向き合うことになる。
異国を訪れたボーリの目を通して、平壌で暮らすボクジュをひとりの人間として見つめる。その視点を表す言葉として、ボーリの母国語で、ボクジュと出会った国の名前を意味する「ノルドコレア」がタイトルに選ばれた。
ティザービジュアルと特報が解禁
ティザービジュアルに描かれているのは、平壌の象徴である金日成広場を背にし、雪の舞う夜の街を1台の自転車で進むボーリとボクジュ。自由に会うことさえ許されないふたりが寄り添う姿に、「許されなくても、私はあなたを想い続けたい」というコピーが添えられている。

あわせて公開された特報は、ボーリとボクジュがひそかに心を通わせる場面から始まり、ボーリの帰国が迫るなかでボクジュが突然姿を消す展開へと進む。彼女を捜して平壌の街を駆け回るボーリと、国家への忠誠と自分の感情の間で揺れるミョンジュン。台詞を抑えた詩的な映像で、立場の異なる三人それぞれの孤独が浮かび上がる。
映画『ノルドコレアの恋』は2027年1月に全国公開。
















