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名盤50周年の朝4時54分に。スティーヴィー・ワンダーが未発表4曲

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
名盤50周年の朝4時54分に。スティーヴィー・ワンダーが未発表4曲
画像提供:ユニバーサル ミュージック

スティーヴィー・ワンダーの『Songs in the Key of Life』が、発売からちょうど50年を迎えた2026年9月28日。その日に合わせて、同作のレコーディング・セッションで生まれながら世に出ていなかった4曲が、EPとして配信された。(フロントロウ編集部)

セッションが終わった時刻に合わせて

今月、同作を全編で演奏する50周年記念ツアーの開催を発表していたスティーヴィー・ワンダー。今度は、半世紀のあいだ手元に置いていた音源を届けた。

配信が始まったのは、アメリカ西部時間の9月28日午前4時54分。この時刻には理由がある。『Songs in the Key of Life』最後のスタジオ・セッションが終わったのが、午前4時54分だった。その時、長くスティーヴィーを支えてきたベーシストのネイサン・ワッツが「Fo’FiftyFo’!」と声を上げ、以来この言葉は、仲間うちでセッションの終わりを告げる合図になったという。50年前に”終わり”を意味した時刻が、今回は新しい作品の始まりの時刻になった。

スティーヴィー・ワンダー『Songs in the Key of Life』50周年記念EPのジャケット
画像提供:ユニバーサル ミュージック

収められたのは「It’s Easier」「My Life Story of Love」「I Can See the Sun In Late December」「I’m Into Livin’」の4曲。いずれも同作の制作中に録音されたもので、作詞、作曲、プロデュースはスティーヴィー自身が手がけた。「My Life Story of Love」の歌詞だけは、元シュープリームスのメンバーで、モータウンのアーティストでもあるスザイ・グリーンと共作している。

当時のエンジニアが新たにミックス

音源のミックスを新たに担当したのは、オリジナル盤でもレコーディングとミックスを手がけたジョン・フィッシュバックとゲイリー・O・アダンテ。50年前の録音に立ち会ったエンジニアたちが、このEPのためにあらためて仕上げた。

演奏陣には、グレッグ・フィリンゲインズ、マイケル・センベロ、ベン・ブリッジズ、ジム・ホーン、レイモンド・パウンズ、そして「Fo’FiftyFo’!」のネイサン・ワッツらが名を連ねる。「I’m Into Livin’」では、シャーリー・ブリューワー、テルマ・ヒューストン、デニース・ウィリアムスがバックグラウンド・ボーカルで加わっている。

スティーヴィー・ワンダーのアーティスト写真
画像提供:ユニバーサル ミュージック

アルバムに入らなかった4曲について、スティーヴィーはこうコメントしている。

「僕たちは『Songs in the Key of Life』とともに50年間を過ごしてきた。でも、まだ聴いてもらいたいものがある。この曲たちはアルバムには入れなかったけれど、制作していた当時、僕が感じていたこと、そして発見していたことの一部だった。この曲を聴くと、僕自身もあの頃に戻ることができる。そして今度は、この曲たちがみんなの人生の一部になっていくんだ」

10月から名盤を再現するツアーへ

1976年9月28日に発売された『Songs in the Key of Life』は、「Love’s in Need of Love Today」「Sir Duke」「Isn’t She Lovely」「As」などを収録した代表作。スティーヴィーにとって3度目となるグラミー賞年間最優秀アルバム賞を受賞し、ダイヤモンド認定を獲得したほか、米国議会図書館の全米録音資料登録簿にも登録されている。

50周年を記念したツアー「Songs in the Key of Life Performances – 50th Anniversary Tour」は、10月13日のイギリス・バーミンガム公演で開幕。ヨーロッパを回ったあと、11月19日のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン公演からアメリカ公演に入り、12月19日のロサンゼルス、インテュイット・ドーム公演で幕を閉じる。

スティーヴィー・ワンダーの50周年記念ツアーの日程が並ぶ告知ビジュアル
画像提供:ユニバーサル ミュージック

全世界で1億枚以上のレコード・セールスを記録し、グラミー賞を25回受賞してきたスティーヴィー。公民権や障がい者の社会参加、人道支援にも長く取り組み、国連平和大使としても活動している。ツアーのステージで、今回の4曲が演奏されるかどうかにも注目が集まりそうだ。

EPは各ストリーミング・サービスで配信中。

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