「みんなには、言葉の重みというものを分かってもらいたい」
そう話すのは、昨年、精神的および肉体的な理由から約3ヵ月間の活動休止を発表したセレーナ・ゴメス。そんなセレーナが、自分自身の苦悩を物語っているというTVドラマを制作。6年以上の構想を経て、日本を含めた世界190ヵ国での同時放送が決まった。
セレーナがプロデュースする新作ドラマ『13 Reasons Why(原題)』は、主人公が思いを寄せていたクラスメイトの少女が自殺し、彼女が命を絶つことにした13の理由を主人公が知っていくという物語。ジェイ・アッシャー著の同名ベストセラー小説を原作に、セレーナが立ち上げた制作会社ジュリー・ムーン・プロダクションズがプロデュース、動画配信サービスのネットフリックス(Netflix)にてドラマシリーズとして今年公開される。
イジメ、友達とのパワーバランス、ルックスに対する評価など、若者が直面する様々な悩みをテーマにしている『13 Reasons Why(原題)』について、セレーナは「あり得ない理想を追わなきゃいけないプレッシャーとか、若者が毎日直面している真実を物語っているわ」とインスタグラムで説明。
「すべての若者が経験している悩みよ。そして私たちが問題提起しないと、ずっとこのまま。『13 Reasons Why(原題)』を見て、みんなには言葉の重みというものを分かってもらいたい」と続けた。
自身もずっと他人の言葉に苦しめられてきた
幼少期にショービズデビューして人生の大半を表舞台で過ごしているセレーナ。多感な時期を世間の目の前で過ごすのは大変だが、とくにソーシャルメディアが普及した現代においては、世界中のファンとつながることが出来る反面、誰もが簡単にネガティヴなコメントを本人に言えるようになり、悩まされることも多かったという。
セレーナ本人はたびたびネットイジメやソーシャルメディアが若者に与えている悪影響についてコメントしており、昨年は、元彼であるジャスティン・ビーバーとインスタグラム上で口論になった直後に活動休止を発表。自分自身を取り戻すために、デジタルデトックスというスマホ断ちをした。
原作に心打たれたセレーナは6年以上も前から『13 Reasons Why(原題)』の映像化に取り組んでおり、若手でそろえたキャストもセレーナ自らが選出にかかわった。昨年活動を休止する前には、ドラマの制作について「すっごくワクワクしているし感情的になってる」とツイートしていた。
セレーナがプロデュースし、ディラン・ミネットとキャサリン・ラングフォードが主演を務める『13 Reasons Why(原題)』は、ネットフリックスで3月31日(金)の配信が予定されている。