実写版『アラジン』の制作が進行中
現在世界中で大ヒット中の実写版映画『美女と野獣』の勢いに乗り、今後も数々の名作アニメを実写化する予定のディズニー。
日本で1993年に公開された人気作『アラジン』も現在実写化が進められているうちの1作で、映画『スナッチ』(2000年公開)や『シャーロック・ホームズ』シリーズ、今月公開の『キング・アーサー』などで知られる名監督のガイ・リッチーがメガホンをとると報じられている。
あの人気俳優のキャスティング説が浮上
そんな名作『アラジン』の物語で、重要な役どころである悪役ジャファーに、イギリス人俳優のトム・ハーディーが起用されるというウワサが浮上。
トムと言えば、映画『マッドマックス怒りのデス・ロード』で見せた正義の主人公から、『バットマン』シリーズの『ダークナイト ライジング』で演じた悪役まで、さまざまな役柄を演じ分けられる実力派俳優として知られる、ハリウッドでも評価が高い人気俳優。
しかし、そんな彼がジャファー役に起用されるとの報道に対し、一部の人々からネット上で不満の声があがっている。
トムがジャファー役にふさわしくないと言われる理由
人々がトムがジャファーを演じるのには反対しているのは、彼がジャファーとは人種が違う俳優だから。
反対派の言い分では、『アラジン』は中東の国を舞台にした物語であり、主人公のアラジンやヒロインのジャスミンだけでなく、悪役であるジャファーもアラブ系のキャラクターであるため、中東系の国出身の俳優が起用されるべきだというわけ。
もし白人であるトムが配役されれば、今映画界で問題となっている「ホワイト・ウォッシング」(※)に値すると反感を買っている。
※非白人のキャラクターを白人の俳優が演じることで、さまざまな人種の俳優が数多く活躍する現代において、キャラクターを白人化するのは人種差別的な行為だとして批判が上がっている。
とはいえ、現時点では、トムのキャスティングについては、まだ単なるウワサの段階。
それでも世間で議論が起こってしまうのは、やはり、それだけ映画界の「ホワイトウォッシング」問題がが深刻だということの証だろう。