約2年におよぶ闘いに終止符
2013年に行ったコンサートのバックステージで、元ラジオパーソナリティのデヴィッド・ミューラーからお尻を触られたとして訴えを起こしていた、超人気シンガーのテイラー・スウィフト。
先週から始まった裁判では、自ら証言台に立ち、デヴィッドの行為がいかに卑劣なものであったかを説明するなど、裁判の行方に世界中が注目していた。
しかし、裁判が始まってから数日後に状況が一変。この一件が理由で仕事をクビになったとして、テイラーに対して賠償金を要求していたデヴィッド側の訴えが棄却され、あとはテイラー側の主張に対しての判決が下されるのを待つのみとなっていた。
そして現地時間8月14日(月曜日)、ついに「セクハラ行為を受けた」とするテイラーの訴えに対する判決が下された。
結果はテイラーの勝利。
性暴力被害者への支援を表明
裁判に勝利後、テイラーは米Us Weekly誌に声明文を発表。そのなかで、今も闘いを続ける性暴力被害者たちを支援することを表明した。
「自分の生活する環境や境遇が恵まれていることを理解していますし、裁判などにかかる莫大な費用を負担する力があることも承知しています。私の願いは自分と同じように闘う人たちの声をより多くの人たちのもとに届けることです。そのために、近い将来、性暴力被害者の方を支援する複数の団体に寄付をすることをお約束します」
今回の裁判で、テイラーが手にした賠償金は彼女が求めていた1ドル(約110円)のみだが、彼女は自分と同じようにセクハラや性暴力の被害に遭った人たちのために、「声を上げる」という使命を成し遂げた。
追記:テイラーはその後、性暴力の被害者を支援する団体ジョイフル・ハート・ファウンデーションに寄付をした。