ハリウッドを震撼させている大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ騒動を受け、女優のカーラ・デルヴィーニュが自身の体験を告白。彼女が受けたセクハラ電話とホテルでの一件とは?

インスタグラムで告白

 現在、アメリカ映画界全体に飛び火している「映画界のドン」と呼ばれる大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ騒動

 30年間もの長きにわたり、権力を振りかざして、女性たちに卑劣なセクハラ行為やレイプを繰り返していたことが明るみになったワインスタインに対し、数々の映画スターたちがコメントを寄せ、オバマ元大統領までもが声明を出すなか、モデルから女優へと転身を遂げたカーラ・デルヴィーニュが、自身もワインスタインによるセクハラ行為の被害者であると名乗り出た。

画像: インスタグラムで告白

 カーラは、今週水曜日(10月11日)、自身のインスタグラムである格言を紹介するとともに、長文で自身が経験したハーヴェイからのセクハラ電話の内容を暴露。

 そこにはこんな風に綴られていた。

 女優としてのキャリアをスタートしたばかりの頃、ある映画の撮影をしているとハーヴェイ・ワインスタインから電話がかかってきて、私はこれまでメディアで一緒にいる姿が取り上げられたことのある女性たちと寝たことがあるのかと尋ねられました。
 とても奇妙で心地の悪い会話でした。彼の質問には一切答えずに、急いで電話を切ろうとすると、彼は、もし私が同性愛者だったり、女性との交際を公にするようなことがあれば、ストレートの女性の役柄を得ることはおろか、ハリウッドで女優としてやっていくことはできないだろうと言われました。
 それから1、2年が経ち、ある映画の監督とともに、ホテルのロビーで行われたワインスタインとの新作映画に関するミーティングに行きました。監督がその場を後にすると、彼は私に自分と話をするためにしばらく残ってくれないかと言いました。
 2人きりになると、彼は、これまでに肉体関係を持った女優たちについて自慢し始め、自分がいかに彼女たちのキャリアを後押ししたかや、性的で不適切な事柄について語り、彼は私をホテルの部屋に誘いました。彼のアシスタントに迎えの車はもう来ているのかと尋ねると、彼女はまだだと答え、「しばらくは来ないから彼の部屋に行ったほうがいい」と言われました。その瞬間、私はとても無力だと感じ怖くなりましたが、きっと自分の悪い予感は間違っているのだと願いました。
 彼の部屋に着くと、その場にもう1人女性が居たことに安心し、もう安全だと思いました。しかし、彼は私たちにキスをするよう命じ、彼女は彼の元へ近づいていきました。私は素早く立ち上がり、彼に「私、じつは歌も歌えるんです。知っていましたか?」と質問して、歌い始めました…。そうすることで状況を変えようと思ったのです。もっとプロフェッショナルで、普通のオーディションみたいに。
 私はとても緊張していました。歌い終わると、再び「もう行かなくては」と彼に告げました。私をドアの前まで送ると、彼は突然私の唇にキスをしようとしたのです。私はなんとか彼を制止して部屋から抜け出すことができました。
 その一件があった後でも、私は彼が担当した映画にキャスティングされました。でも、私は、あの一見があったからこそ、彼が私に役を与えたのだとずっと思っていました。それからは、その映画に出演したことに自己嫌悪を感じました。自力で役を勝ち取った気がしなかったのです。
 これまで、彼の家族を傷つけたくないと思い、彼がした行為について声を上げることに躊躇していました。まるで自分が何か悪いことをしたかのような気持ちになりました。そして、私が経験したようなことが、知り合いのたくさんの女性たちの身にも起こっていたということ、そして恐怖から誰ひとりとして声を上げることができなかったという事実にものすごく恐怖を感じました。

画像: カーラがシェアした「あなたのストーリーを恥じないで。きっと誰かをインスパイアするはず」という格言。©Cara Delevingne/ Instagram

カーラがシェアした「あなたのストーリーを恥じないで。きっと誰かをインスパイアするはず」という格言。©Cara Delevingne/ Instagram

  

同じようにセクハラ被害に遭った女性たちへ

 さらに、カーラはまた別の格言とともに、同じようにセクハラを経験した女性たちに声を上げることの重要性を伝えるメッセージを投稿した。

セクハラや性的暴行、レイプの被害などに遭った女性たちには、悪いのは決して自分ではないのだと知って欲しいです。口をつぐむことは、真実を話すことよりもずっとダメージを受けることになるのです。
 ようやく自分の体験を話すことができて私はホッとしています。気分が良くなったし、声を上げることができる勇敢な女性たちを誇りに思います。簡単なことではないけれど、数には力があるのです。
 これは始まりにすぎません。どこの業界でも、とくにハリウッドでは、男性たちは(女性たちの)恐怖につけこんで権力を乱用し、何の罰も受けずに切り抜けているのです。こんなことは、もう終わりにしなくてはなりません。世間が話題にすればするほど、彼らの力は弱まります。みなさんにはもっと議論を交わしてもらいたいと思っています。そして、セクハラ行為をしている男性たちを擁護している人々に言いたい。あなたもこの問題の一部だと。

画像: 「悪魔が私の耳に囁いた『お前は嵐に耐えられるほど強くはない』と。今日、私は悪魔の耳に囁いた『私こそが嵐だ』と」という格言を添えて。©Cara Delevingne/ Instagram

「悪魔が私の耳に囁いた『お前は嵐に耐えられるほど強くはない』と。今日、私は悪魔の耳に囁いた『私こそが嵐だ』と」という格言を添えて。©Cara Delevingne/ Instagram

 映画『スーサイド・スクワッド』などの話題作に次々と出演し、モデルから女優へと見事な転身を遂げているカーラ。華やかに見える彼女のキャリアの裏側にこんな苦悩が潜んでいたとは、誰が予想しただろうか?

 自由奔放で思ったことはハッキリと口に出す彼女ですら、今回の騒動が起こるまで、ワインスタインからのセクハラ行為を公言することはできなかったよう。

 カーラのほかにも、ワインスタインのセクハラ行為の被害者たちが続々名乗り出ており、映画界の今年最大のスキャンダルはますます規模を拡大している。 

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