「セクシーな服を着ても寝たいわけじゃない」
映画『ブルージャスミン』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェットが、現地時間23日に行われたInStyle誌のアワード「InStyle Award 2017」で、スタイル・アイコン賞を受賞。
ケイトは受賞スピーチで「女性」について重要なメッセージを語り、客席から拍手喝采を受けた。
「私にとって本当のスタイル・アイコンとは、誰にもわびることなく自分自身を貫いていて、人目を気にすることなく自分が信じるルックスと美しさを追求している人です。(中略)好きな服を、好きな時に、好きなように着られる女性だと思います」
「女性はセクシーに見えるのが好きです。でもそれは、あなたと寝たいという意味じゃないの」
「スティーブ・バノン(※)に『あなたゴミみたいに見えるね。放り出してやりましょうか?』とは言いませんよね?それに対して、レッドカーペットに立つ女性が言われる批評ときたら…」
※ドナルド・トランプ政権の前大統領首席戦略官。セクハラ騒動を起こしているプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとの汚職騒動が問題になっている。
「女性のみなさん、やってやりなさい。大きく扉を開くのよ。あなたたちはみんな特別な存在です」
ハリウッドの権力者ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが暴露されたのを皮切りに、今、ショービズ界を中心に次々と女性たちがセクハラ経験を告白し、女性の日常的な被害の実情に注目が集まっている。
ケイトはそれを意識したなんともタイムリーなスピーチを行い、勘違いな考え方にジャブをお見舞いしつつ、自分のためにファッションを楽しむすべての女性に心強いエールを贈った。