教師役2人が元教え子の死に反応
世界中のグリークス(※)に衝撃が走った、大ヒット学園ミュージカルドラマ『glee/グリー』(以下『グリー』)の俳優マーク・サリングが自ら首を吊って自殺したとのニュース。しかし、非常に仲が良いことで知られる『グリー』の出演者たちのほとんどが、彼の死にだんまりを決めこんでいる。
※作品名の「glee」とオタクを意味する「geek」をかけ合わせた誕生した、グリーファンの愛称。
その理由は彼の犯した罪にあった。2015年に児童ポルノ所持で逮捕されたマークは、2017年に有罪が確定し、早ければ3月にも最終的な判決が下される予定だったという。
こうした背景もあってか、2013年に同ドラマ共演者の俳優コリー・モンティスが急死した際に続々と追悼のコメントが寄せられていたのとは対照的に、メインキャストの大半がマークの死に無言を貫くという異例の事態に。
そんななか先陣をきって反応したのが、同作品で教師役を務めた俳優のマシュー・モリソンと女優のジェーン・リンチの2人。
マシューは、自身のインスタグラムに亡くなったマークとコリーの3人で撮影した思い出の写真を投稿して追悼の意を表明。ただし、マークの置かれた状況に配慮してか、故人を指した「天使の輪がついた顔」と自身の現在の心境を表した「悲しげな顔」の絵文字のみで彼の死をしのんだ。
ちなみに、生徒役で共演していた女優のジェナ・アウシュコウィッツは、マシューのこの投稿にハートの絵文字で反応している。
一方のジェーンは、同作品のプロデューサーの追悼コメントをリツイートして、マークの死に言及。そこには彼の死に対する同情が彼の罪を軽くするわけではないという言葉とともに、彼の家族を気遣う内容のコメントが綴られていた。
「犯罪者を追悼する必要はない」といった厳しい意見もあるが、最期まで元教え子のことを見捨てなかったマシューとジェーンの2人に、同作品のファンから「どんな形でもいいから反応してくれてありがとう」といった感謝の声が集まっている。