黒人差別の撤廃を訴えるフレーズの1つとして知られる「Black Lives Matter」を支援する最大のフェイスブックページが偽物だった事が判明した。
アメリカで相次ぐ警察官による黒人男性の射殺事件に対する抗議として生まれた「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)」というフレーズ。
そんななか、「ブラック・ライブズ・マター」関連としては最大規模を誇っていたフェイスブックページが、偽物だったことが米CNNのスクープによって判明した。
ブラック・ライブズ・マター公式ページの2倍以上にあたる約70万人にフォローされていた同ページは、なんとオーストラリア在住の白人男性によって運営されていたとCNNが報道。
しかも、募金などで集まった1千万円以上の大金の一部が、本来送金されるべきアメリカの人権団体ではなく、オーストラリアに送金されていたことが発覚。寄付金が慈善行為以外に利用されていた疑いがあるという。
このスクープをきっかけに、フェイスブックは問題のページを閉鎖。ページを運営していたとされるイアン・マッカイは関与を否認しているが、すでに勤務している豪労働組合から停職処分を受けたという。