プラスサイズモデルとして初の起用
着心地の良い上質なデニムに定評があり、セレブにも愛用者が多い同ブランドの広告と言えば、これまでにもケイト・モスやミランダ・カー、キャンディス・スワネポールやエミリー・ラタコウスキーなど、そうそうたるトップモデルたちが起用されてきたことで知られている。
そんな、モデルとしてのキャリアの成功の証と言っても過言ではない役割の1人に今季はアシュリーが抜擢。同ブランド初のプラスサイズモデルとして、米男性誌MAXIMが選ぶ「最もホットな女性100人」のトップに輝いたヘイリー・ボールドウィンや大物ファッション・フォトグラファーのマリオ・テスティーノの姪マリーナ・テスティーノらとともに「THE D.I.Y. Project(ザ・D.I.Y. プロジェクト)」と名付けられたキャンペーンに登場している。
女性たちから不満が噴出のワケ
これまで細身のモデルしか起用してこなかった同ブランドが、大き目サイズの女性に絶大な支持を得るアシュリーの起用を決めたことは、「ファッションはスリムな女性だけのもの」という悪しき定説を覆す大きな転機となるはず。しかし、意外なことに、一部の女性たちからは不満の声が上がっている。
その理由は、同ブランドが、現時点ではアシュレイと同じくらいの体型の女性が着られるサイズのデニムを展開していないから。
そのため、同ブランドの公式SNSには「アシュリーを起用しておいて、大き目サイズの展開が無いってどういうこと? 」、「誇大広告なのでは? 」、「流行りに乗ってプラスサイズ・モデルを起用したっていうだけなのかな」との厳しいコメントが寄せられることに。
これを受け、ブランド側は「アシュリーが身に着けているのはサイズ32のデニムです」と米Teen Vogueに弁解。しかし、公式オンラインショップに掲載されている商品のサイズ表にはサイズ32のデニムは「ウェスト32インチ」、「ヒップ42.5インチ」とされているのに対し、アシュリーが所属モデル事務所の公式サイトで公開しているボディサイズは「ウェスト33.5インチ」、「ヒップ46.5インチ」。アシュリーの体型では、もともとタイトなフィット感で知られている同ブランドのサイズ32のデニムを着用することは困難なのではないかということから、疑いの目を向けられている…。
ブランド側はアシュリーの起用について不満を寄せた顧客からのメッセージに丁寧に対応。さらに、2018年11月からは、従来のサイズに加えて大き目サイズのデニムの販売開始を予定していることを明らかにしている。