「身をもって経験するとすべてが違くみえる」
2017年に英マンチェスターで行われたアリアナ・グランデのコンサート会場で起きたテロ事件について、最近になってから口を開くことが多くなったアリアナ。
テロ事件を受けて、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したことを告白し、大きな精神的ストレスを抱えたことを明かしたアリアナは、米Elleのインタビューでテロ事件直後に慈善コンサート「ワン・ラヴ・マンチェスター」を開催した本当の理由について語った。
テロの被害者となったアリアナは「(テロについて)ニュースで見たことあるし、ハッシュタグでツイートしたこともある。新しいことではないし今後も起こる。それは寂しいことで、その時に考えて人々は乗り越える。でもテロみたいなことを、身をもって経験するとすべてが違くみえる。なにもかも違う」と、被害者にしかわからない心情を赤裸々に告白。
そのうえで、テロ事件を受けてわずか数週間後に慈善コンサートを開催した本当の理由が、被害者やファンのためである一方で、アリアナ自身のためでもあったことが明かされた。
事件後は、アリアナの母親ジョアンとフロリダ州の実家に戻ったアリアナ。
ベッドから起き上がれないほどだったアリアナが、事件から2、3日後の朝にベッドから出てきて母親に「正直、この先歌えないってことはない。だけどマンチェスターで歌えなきゃ私は二度と歌わない」と言ったのだそう。
この言葉によって「ワン・ラヴ・マンチェスター」は生まれ、ジャスティン・ビーバーやマイリー・サイラスなどの豪華アーティストが大集結した大イベントが開催。結果的に25億円以上の寄付金を集めることができた。
被害者への支援として勇敢にもマンチェスターに戻り、涙をこらえながら歌ったアリアナ。このイベントは、アリアナ自身が再び歌うための第1歩だった。(フロントロウ編集部)