ジェイ・Z
米経済誌Forbesの最新のヒップホップ・アーティスト長者番付で1位に輝いた、総資産約1,000億円のジェイ・Zは、女手一つで育ててくれた母グロリア・カーターがレズビアンであることを2017年の曲「スマイル」で告白。以前から母のセクシャリティを知っていたというジェイは、最近になって母に「愛している人がいるの」と正直に告白された時、嬉し涙を流したという。ジェイは妻のビヨンセと共に、LGBT+の権利活動への支援を広く行っている。
「子供を守りたい一心で、自分を優先しないで生きる人生を想像してみてほしい。母は、子供たちを守るために、子供たちの恥にならないように、ずっと自分らしさを隠して生きなくてはいけなかったんだ。そんな母が俺の前に座り、『愛している人がいるの』と言ったんだよ。本気で泣いたよ。これは実話だよ。母親がついに自由になれたと思って、嬉し泣きしたんだよ」
ジョセフィン・スクライバー
ミランダ・カーやジゼル・ブンチェンなどトップモデルの登竜門であるヴィクトリアズ・シークレットの広告モデル「エンジェル」に、2016年に就任したジョセフィン・スクライバー。彼女はレズビアンのカップルとゲイのカップルの間にIVF(体外受精)によって誕生したため、母親と父親が4人いる。そんな彼女は、積極的に家族のことを語っており、LGBT+家族への理解を広める活動に熱心。ジョセフィンの出身国のデンマークはLGBT+先進国で、子作りに関しては、LGBT+カップルによる養子縁組や、レズビアンによる人工授精を禁じた法律の撤廃など、政府が一丸となって法整備を進めて家族を増やす手助けをしている。
「家族っていうのは、血のつながりだけでなく、お互いに対する愛情で成り立っているものだと思う。だから、誰かに自分の家庭について聞かれても、恥ずかしがったりすることなくオープンに答えてきたわ」
ロバート・デ・ニーロ
名優ロバート・デ・ニーロの父である画家のロバート・デ・ニーロ・Sr.は、ゲイであることをオープンに生きてきた男性。ロバートは母親のもとで育てられたが、近くに暮らす父親とも頻繁に会っていたそうで、ロバートは「父は悪い父親でも、不在がちな父親でもなかった。ある意味では不在だったけど、愛に溢れていた。僕を愛してくれたよ。僕が自分の子供を愛するように」と、亡き父への追悼として制作したドキュメンタリー作『Remembering the Artist: Robert De Niro, Sr.』で語った。
「(幼い頃は父のセクシャリティについては)あまりよく知らなかったよ。今になって、もっとそのことについて父と話ができていたらと思うね」
マンディ・ムーア
高視聴率ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』のマンディ・ムーアは、母親がレズビアン。2016年にByrdieのインタビューで、「言ったことなかったけど、私の両親は離婚しているの。母は女性と一緒になるために父と離婚した。あと、兄と弟もゲイ」と明かしたマンディ。さらにPeople誌で、「(家族の中で)自分を隠している人はいない。秘密がないの。私は母や兄弟を応援するし、自分に正直に生きて、愛を選ぶ人を見ると幸せな気持ちになる」と称えた。
「(家族は今)全員が正しい場所にいるわ。みんなが幸せで、富にあふれていて、満たされていて、自分らしい姿にあるから」
レネ・ルッソ
若い頃はモデルとして米Vogueの表紙を飾り、近年ではマーベル映画『マイティ・ソー』でソーの母役を演じたレネ・ルッソ。2歳の時に父親が家族を捨ててからは、母親の友人だったレズビアンの女性たちが子育てを手伝ったという。育ての親として感謝しているというレネは、2002年に『グッド・モーニング・アメリカ』で、「父がいなくなった後、同性愛者の女性たちが私を育て、助け、世話してくれたの」と、涙ながらに感謝した。
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(フロントロウ編集部)