インスタグラムにて過去の投稿を全削除する。じつはこれ、海外セレブの間で最近流行っている行動。一体何のため?実は全削除したと見せかけてしていない人もいるって知っていた?フロントロウ編集部が調べました。
インスタの投稿を全削除したセレブたち
インスタグラムの投稿を全削除したセレブたちがコチラ。
ブレイク・ライブリー
ドラマ『ゴシップガール』女優。2018年5月に映画『ア・シンプル・フェイバー(原題)』のPR活動スタートと同時に、過去の写真を全削除した。
マイリー・サイラス
元ディズニー・チャンネル・スターの歌手。2018年7月に過去の写真を全削除。俳優リアム・ヘムズワースとの破局が原因という憶測が流れたが、本人たちがすぐ破局説を否定。
リンジー・ローハン
映画『ミーン・ガールズ』の女優。シリア難民についてのポエムが炎上した2017年1月に投稿を全削除したうえで、インスタグラムの利用を停止。約1年後に復活した。
ゼイン・マリク
元ワン・ダイレクションの歌手。セカンド・ソロアルバムを制作を続けていた2018年4月に過去の投稿を全削除した。
ピート・デヴィッドソン
コメディアン。アリアナ・グランデとの婚約発表以来、SNSで一部のアンチから批判を受けることが増えたため、2018年7月に投稿を削除して、SNSの使用中止を発表した。
ケンドリック・ラマー
ラッパー。4枚目のアルバム『ダム』を発表する約1ヵ月前の2017年3月に、ローマ数字で「IV」と描かれた写真1枚だけを残して、その他の写真を全削除。
テイラー・スウィフト
歌手。2017年8月にアカウントを一掃。その後、ヘビをはじめとしたダークなイメージの投稿をはじめ、11月にガラリとイメチェンした新作『レピュテーション』を発表した。
ラナ・デル・レイ
歌手。2017年9月にインスタグラムの投稿を全削除。同時に、ツイッターも一部を除いてほとんどの投稿が消え去った。
フューチャー
ラッパー。2017年、2018年と、2年連続で新しい年を迎えた1月にインスタグラムの過去の投稿を全削除している。
サブリナ・カーペンター
ディズニー・チャンネル・スター兼歌手。新曲「オールモスト・ラブ」のリリースに合わせて、2018年5月に過去の投稿を全削除。
ミーク・ミル
ラッパー。執行猶予中に暴力事件を起こして刑務所に送られたミークは、2018年4月、刑務所から出所する直前に過去の投稿を削除した。
エイサップ・ロッキー
ラッパー。新しい年が始まった2018年1月に投稿を全削除。その後の投稿では、ニューアルバムのヒントを少しずつ解禁していき、5月にサードアルバム『テスティング』を発表した。
セレブが投稿を削除する意味
SNSから離れたいという一部のソーシャル・デトックス組を除き、セレブたちの間でインスタグラムの全消去が流行っている理由は、これが新たなPR手段として使われているから。
人気セレブがインスタグラムの投稿を削除すれば、世間の注目が集まるのは必然で、メディアでも取り上げられる。アルバムや映画の発表をストレートに宣伝する時とは比較にならないほど大きな話題性が作れるため、この手法を取るセレブが増えているのだ。
とくにアルバムごとに新しい作風を取り入れているアーティストにとっては、過去を削除するという行為から、新しい自分に生まれ変わったことをはっきりアピールできるとして、人気を博している。
一方で役者の間では、収入になるという意味でこういったSNSでのショッキングなPR策が好まれている。というのも最近のハリウッドでは、映画のギャラ以外にSNSでの宣伝費を請求する役者が増えていて、例えばインスタグラムだけで1億人以上のフォロワーがいるドウェイン・ジョンソンは、SNSでの宣伝費だけで約1億円を請求しているとVariety誌が報じている。
削除したけど削除してない!?
ただ、あまり知られていないが、この「インスタ投稿の全削除」という行為にはある裏がある。じつは投稿を全削除したセレブの中には、実際には「全削除」していないセレブもいるのだ。
インスタグラムは2017年末に「アーカイブ」という新機能を発表しており、この機能を使えば、過去の投稿をアーカイブとして残しながら、プロフィールからは消すことができる。つまり、一時的に「全削除」の演出ができるということ。
実際に女優のブレイク・ライブリーもこの機能を使ったようで、2018年5月に新作映画『ア・シンプル・フェイバー(原題)』のPRのために過去の投稿を全削除したが、ひと通りの宣伝を終えたあと、過去の写真をすべてプロフィールに復活させている。
過去の写真を振り返りたい人もいるだけに、ファンとしてあまり嬉しくないこのトレンド。しかし現在の流行り具合からして、著名人によるインスタグラムの投稿の全削除は、これからまだまだ増えそうな予感。(フロントロウ編集部)