ディズニーが手がける実写版『ジャングルクルーズ』では、『ワイルド・スピード』シリーズのドウェイン・ジョンソンと『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが主役を務めることが決まっている。先日公式ツイッターで公開された2人の相性抜群の動画からも、順調に撮影が進んでいることが伝わってきた。
ディズニー初の同性愛者役が
『ジャングルクルーズ』でエミリーが演じる役の弟役が同性愛者であることをThe Sunが報じ、もしこれが本当であれば、ディズニー映画史上初(※)のLGBT+のキャラクターが登場することとなる。
※エマ・ワトソン主演の『美女と野獣』のル・フウが同性愛者と言われていたけれど、公式は同性愛者であると発表しておらず、一部では「同性愛者である設定をぼかした」との批判もあった。
これはディズニーとしても映画界としても大きな一歩となるはずが、この役についてLGBT+界から批判の声があがっている。それは、この役を演じるコメディアンのジャック・ホワイトホールがストレートだということ。
しかし思い返せば、これまでにストレートの役者がLGBT+の役柄を演じたことは数えきれないほどある。ではなぜジャックとディズニーは今回批判を受けているのか?
なぜかというと、LGBT+の役柄を演じるのはLGBT+の役者であるべきという声が増えているから。ハリウッドでは未だマイノリティの役者の起用が非常に少なく、多様性を増やすという意味でも、マイノリティの役にはマイノリティの役者を演じさせるべきという考えが広がっているという背景がある。
最近では、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンがトランスジェンダー役を演じると報じられ、批判が殺到。1度は反論したスカーレットだけれど、その後、役を降板することを発表したばかり。
ジャックは自身のインスタグラムで「この素晴らしい冒険に参加できることを、とても誇りに思うよ」と、『ジャングルクルーズ』に出演することを認めている。
それだけでなく、今回ジャックが演じる役の設定にも批判的な声が。ジャックが演じる役は、「男らしさに欠け、なよなよしており、面白い」という設定だとThe Sunが報じており、同性愛者に対しての偏見なのではとのコメントが続出。
せっかくディズニー初のLGBT+キャラクターが誕生したというのに、バッシングを食らうという結果になってしまった。この件に関して、ディズニーやジャックからのコメントはない。(フロントロウ編集部)