覆面ゲリラアーティストのBanksy(バンクシー)による「Girl With Balloon」という作品が高額で落札された直後に、アーティスト本人が細断させて世間を驚かせた出来事。この作品の落札者の気持ちは?

1.5億円のアート自滅劇に唖然

 イギリスのオークションに出品されたBanksyの「Girl With Balloon」という作品は、約1.5億円で落札された。しかしその直後に、額の中に隠されていたシュレッダーが起動し、貴重な作品の半分が細断されてしまった。

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 しかもこの作品をシュレッダーにかけた犯人は、他でもないBanksy本人。以前から自分の作品が高額で売買されることを嫌がっていたBanksyは、誰も予想していなかった斬新で衝撃的な行動で、自分のアートに億単位の価値がついた瞬間に細断させる自滅劇を見せつけた。

BanksyさんはInstagramを利用しています:「. "The urge to destroy is also a creative urge" - Picasso」

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 あまりにも斬新で衝撃的な出来事は、日が経つごとにこれをネタにしたツイートなどがネット上で続々と登場。

 ニューヨーク州の警察の公式ツイッターアカウントでは、Banksyの作品の代わりに免許証を合成させて、「スピードの出しすぎや運転中に携帯操作をすると免許取り消しです」という注意書きで安全運転を呼びかけた。

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落札者はどうする?

 作品がシュレッダーにかかったことでさらに話題を集めることになったBanksyの作品。この作品の落札者は、どう思っているのだろうか。

 約1.5億円で落札した作品が一瞬にして切り刻まれたことについて、落札者の女性は「作品が細断されて大変ショックでした。でも嬉しいことに、これが私のアートの歴史のひとつになることに気がついたのです」とコメント。

 半分がシュレッダーにかけられた作品は、交渉の結果、引き続き落選者が購入するという。一部では、話題を集めたこの作品は、以前よりも価値が跳ね上がったと言われている。

 Banksyの自爆かと思われていたこのアート作品だけれど、アートの歴史で史上初めて作品がオークション会場にライブで創作されたとして、Banksyが所属するPest Controlが作品名を変更したことを発表した。

 世界を騒然とさせたこの作品は、「Girl With Balloon」から「Love Is in the Bin」になり、新たな作品へと生まれ変わった。(フロントロウ編集部)

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